観劇

バレエ『白鳥の湖』ボリショイバレエ

・1953年当時のプリセツカヤのオデット ・オケが速すぎ、ダンスもまったくだめ

バレエ『眠れる森の美女』牧阿佐美バレエ団、2003年10月

・音楽(ロイヤルメトロポリタン管弦楽団)が弱すぎる ・舞台装置も、以前みた英国ロイヤルと比べ貧弱 ・上野水香、非常に若々しいダンス、日本人離れした感じはする。 ・ローズ・アダージョ、デュランテのイメージに近いが、キープが少し難しい様子だった …

バレエ『ナポリ』デンマーク王立バレエ、1986年6月

・朗らかなバレエで、展開も面白い(ジゼルなどよりも) ・ロッシーニの音楽も、抑え目で大変聞きやすい ナポリ*バレエ(全曲) [Laser Disc] 出版社/メーカー: パイオニアLDC 発売日: 1994/08/25 メディア: Laser Disc クリック: 2回 この商品を含むブログ (1…

バレエ『白鳥の湖』スウェーデンロイヤルバレエ

なんといっても舞台美術・衣裳がすばらしい。 卓越したカメラワークで臨場感がある。 スウェーデン・ロイヤル・バレエ「白鳥の湖」(全4幕・ピーター・ライト版) [DVD] 出版社/メーカー: TDKコア 発売日: 2007/10/24 メディア: DVD クリック: 1回 この商品を…

バレエ『白鳥の湖』新国立劇場

昨年、この公演を川村真樹、酒井はな主演で観たところだが、凝りずに今年はザハロワの主演日に観にいくこととした。チケットを発売開始したのは2月だったが、発売後すぐに良席がなくなってしまっていた状態であり、人気のほどがうかがえる。結局C席となって…

バレエ『ラ・バヤデール』英国ロイヤルバレエ団、1991年3月

■印象(LD) ・ニキヤ役のアルティナイ・アスィルムラートワ(マリインスキー)の踊りが見事。この演目は得意の演目であるとのこと。 ・ソロル役のイレク・ムハメドフの踊りは非常に余裕がある。ゆったりとした動きが特徴。 ・舞台装置は少々貧弱に見える…

バレエ『ロミオとジュリエット』パリオペラ座バレエ団、1995年7月

■印象(DVD) ・ロミオ役のマニュエル・ルグリの踊りが際立っている。一つひとつのパにブレがなく滑らかで非常に美しい。 ・舞台装置も見事である。 ・群舞も非常に美しい。

映画『ラ・ボエーム』

ネトレプコ演じるミミとビリャソン演じるロドルフォによるプッチーニ・オペラの映画化作品である。冬のパリを象徴するような暗い空と降りしきる雪、そしてボヘミアンたちが暮らした安アパートなどの光景が印象的な作品であった。作品の中では、やはり「私の…

バレエ『ライモンダ』新国立劇場

中世ヨーロッパの十字軍遠征をテーマとしたバレエである。遠征する騎士ジャン・ド・ブリエンヌ(デニス・マトヴィエンコ)のフィアンセであるライモンダ(スヴェトラーナ・ザハロワ)は、サラセンの首領アブデラクマン(森田健太郎)からも求愛される。アブ…

歌舞伎『勧進帳』歌舞伎座

歌舞伎の中でももっとも有名なこの演目、立見席が本当に「立ち」見になってしまった。 この演目は、富樫(菊五郎)と弁慶(吉右衛門)のやり取りが中心である。見せ場も数々あり、勧進帳の読み上げ、主君である義経の打ち据え、関所を通り過ぎてから後の富樫…

歌舞伎『三人吉三巴白浪』歌舞伎座

黙阿弥の手による、七五調のセリフも軽快な演目である。とりわけお嬢吉三が夜鷹おとせから金を巻き上げて大川に突き落とした後の「月も朧に白魚の、かがりも霞む春の空・・・」のセリフは有名である。 都合30分弱の小品であり、江戸末期の白浪物のある一場面…

オペラ『カルメン』ロイヤル・オペラ・ハウス(UKオペラ@Cinema)

迫力のオペラである。とくに登場する女たちの迫力が凄い。第一幕でタバコ工場から煙をふかしながら女たちが現れるシーンから始まり、男をものともしない肉体的にも精神的にも強い女たちがたくさん登場する。とりわけカルメン役のアンナ・カテリーナ・アント…

オペラ『エジプトのジュリオ・チェーザレ』グラインドボーン音楽祭(UKオペラ@Cinema)

ヘンデルというと『水上の音楽』のようなバロック音楽のイメージだが、オペラも作っていたのかという素朴な印象だった。上演されたのはグラインドボーン音楽祭で、ロンドンから南へ約80キロにあるイースト・サセックスにあるオペラハウスがその会場となる。 …

オペラ『フィガロの結婚』ロイヤル・オペラ・ハウス(UKオペラ@Cinema)

これは、2006年にロイヤル・オペラ・ハウス(コヴェントガーデン)での公演を映画の形式にして上演するという、日本では初めての試みである。すでにメトロポリタン歌劇場の公演は一昨年から歌舞伎座はじめ各映画館で上演されており、これはその流れを引き継…

オペラ『MET創立125周年記念 オープニング・ガラ』歌舞伎座(METライブビューイング)

昨年に引き続き、大晦日に歌舞伎座を訪れた。昨年は、グノー『ロメオとジュリエット』を通しで見たが、今回は『オープニング・ガラ』ということで、ヴェルディ『椿姫』(第二幕)、マスネ『マノン』(第三幕)、R.シュトラウス『カプリッチョ』(最終場面…

歌舞伎『籠釣瓶花街酔醒』歌舞伎座

吉原を舞台として、田舎から出てきた商人佐野次郎左衛門が花魁の八ツ橋の美しさに心を奪われ、身請けをしようとするが、八ツ橋の親代わりである釣鐘の権八の計略で逆に縁切りされることとなり、衆前で恥をかかされた次郎左衛門は出直した際に名刀籠釣瓶で八…

歌舞伎『京鹿子娘道成寺・佐倉義民伝』歌舞伎座

『京鹿子娘道成寺』 この作品ほどよく上演されるものもないが、もともとは女方の舞踊であり、今回の上演のように坂東三津五郎のような立役が勤めるのは珍しいということになる。振付も坂東風で道行の浄瑠璃に常磐津を用いるという独特のものである。 物語と…

バレエ『シンデレラ』新国立劇場

今日は、職場の同僚やご家族合わせて7名で新国立劇場を訪れた。演目は『シンデレラ』、『くるみ割り人形』とともにクリスマスの時期の定番である。ロビーやホワイエには、この時期らしくクリスマスツリーが飾られていた。三階にあるレストラン『マエストロ』…

シュツットガルトバレエ団『眠れる森の美女』東京文化会館

まったくのところ鳥肌の立つような公演だった。海外の有力バレエ団の実力を見た思いである。公演終了後も拍手が鳴りやまず、何度もカーテンコールが繰り返され、観客も前列の方はスタンディング・オベーションであった。 この公演は、バレエ団の新たな時代を…

ワレリー・ゲルギエフ『白鳥の湖』マリインスキー劇場管弦楽団

『白鳥の湖』については、ロンドン交響楽団の典雅な演奏によるCDをきいているところだが、いつも行く秋葉原の石丸電気クラシック&ジャズ館で聞いたこのCDの演奏の重厚さに惹かれて購入した。とりわけ弦の低音が身体を震わせるような勢いで響いてくる。…

バレエ『アラジン』新国立劇場

今日は、舞踊部門の次期芸術監督となることが予定されているデヴィッド・ビントレーにより創作された『アラジン』を観に行った。三幕からなり、中国・モロッコを舞台として展開される。アラジンという青年が、街中でとらえられたところをマグリブ人に助けら…

歌舞伎『盟(かみかけて)三五大切』歌舞伎座

鶴屋南北の作品で、赤穂浪士の吉良討ち入りを伏線として展開する狂言。浪人の薩摩源五兵衛(仁左衛門)は、芸者の小万(時蔵)に入れ込んでいるが、小万には笹野屋三五郎(菊五郎)という夫がいる。源五兵衛の用立ててもらった百両をこの三五郎が、ごろつき…

スヴェトラーナ・ザハロワ「オデットにはダンサーの人間性と人生がそのまま現れる」(『日本芸術文化振興会ニュース』平成20年6月号)

■内容 ・新国立劇場に初めて出演したときは、劇場全体が明るく、アーティストが仕事をしやすい環境が整っていること、バレエ床が舞台に敷いてあったこと、舞台機構の充実度、劇場と客席が近くて見やすいことなどが印象的でした。 ・(牧芸術監督は)私のこと…

平幹二郎、麻美れい他『山の巨人たち』新国立劇場

新国立劇場で演劇を観たのは初めてである。 平幹二朗、麻美れい主演のこの作品だが、イタリアのノーベル賞作家ルイジ・ビランデルロ(1867~1936)によるもので、遺作であり未完成の作品でもある。 正直なところ、難解でストーリーがよく分からない。山間に…

宝塚雪組『ソロモンの指輪/マリポーサの花』東京宝塚劇場

初めて宝塚公演をみた。劇場は間口は広いが高さがそれほどなく、歌舞伎舞台と少々似た構造だった。花道が両脇についていて、花道でも演技が披露される。手前に本当に小さなオーケストラピットがあり、ピットの前には「銀橋」と言われる、スターだけが通るこ…

歌舞伎『雪暮夜入谷畦道(直侍)』歌舞伎座

雪の情景が印象的な舞台だった。 黒御簾からの低い太鼓の音が、雪の降る情景を効果的に表現していた。 舞台は、入谷のそば屋で菊五郎扮する片岡直次郎がそばをすすりながら燗酒を飲むところから始まる。雪の夜道を、大またでまたぐように歩いたり、小またで…

バレエ『シンデレラ』など 新国立劇場

○ザハロワ/ウヴァーロフ『眠れる森の美女』 ・2時間45分、ストーリーとしては、『白鳥』のような悲劇性・切迫性は薄いが、バレエそのものとしてはまさにグランド・バレエという言い方がぴったり来る。 ・主役のオーロラ姫は45分、デジレ王子は1時間15分くら…

歌舞伎『近江源氏先陣館(盛綱陣屋)』歌舞伎座

一月に一回と決めていたのにまた歌舞伎に行ってしまった。 さて、今日の歌舞伎は『盛綱陣屋』である。 実の母親の前で子どもが切腹するなど可哀相な内容ではある。 盛綱役の吉右衛門、左團次好演だった。

バレエ『ドン・キホーテ』東京バレエ団(東京文化会館)

ドン・キホーテ (岩波少年文庫 (506)) 作者: セルバンテス,牛島信明 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2000/06/16 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 49回 この商品を含むブログ (22件) を見る どんなきっかけで手にとったかは忘れてしまったが『ドン…

バレエ『ラ・バヤデール』新国立劇場(NHK教育『芸術劇場』2008年8月1日放映)

これは、2008年5月20日と24日に新国立劇場で行われた公演を放映したものである。 まず最初に中條誠子アナウンサーから牧阿佐美新国立劇場芸術監督へのインタビューがあり、作品の内容や新国立劇場の取り組みなどについて語られた。 この作品の舞台となるイン…