2013-01-01から1年間の記事一覧

今年の観劇三本(前年以前の公開作品や映画・DVDにより視聴したものを含む)

今年は、自分の中であまりテーマが見つからない一年でしたが、それなりに観劇はしていたようです。 バレエ、歌舞伎・・・古典は筋も知っているし見やすい、ということはあったのでしょう。 さて、そうした観劇でも部分部分では、瞠目するような場面もありま…

今年の映画三本(前年以前の公開作品やDVDにより視聴したものを含む)

今年見た映画の中で秀作(前年以前の公開作品やDVDにより視聴したものを含む)を選んでみました。 まず、初めに申し上げますと、今年は映画をほとんど見なかったです。なぜなのか分かりませんが、例えば「SFを観たい」などというモチベーションがないと集中…

映画『ゼロ・グラビティ』監督:アルフォンソ・キュアロン、2013年

これは・・・スゴイ! 映画の最初から最後まで口をあんぐり開けて、過呼吸になり、締め付けられる思いで観た映画はこれが初めてではないかと思います。 スペースシャトルやISSなど宇宙空間における船外活動に焦点をあてた映画ですが、高度の3D技術、カメラの…

今年(2013(平成25)年)のレストラン五軒

今年も残すところ少なくなってきましたが、都内を中心にいろいろなレストランに伺いました。 とくにレストランウィークなどの機会を活用できたのが多くのレストランに伺うことになったきっかけになったと思います。 やはり順位などというものはないのですけ…

オペラ『ファルスタッフ』メトロポリタン歌劇場、2013年

久しぶりに歌舞伎座ライブビューイングが行われました。2009年以来とのことなので4年ぶりということですね。 やはり年末を少しでも特別なものにしたい、という気分の表れなのか、歌舞伎座の1階席を開放して行われたこの催し、チケットの売れゆきは上々だっ…

『クリスマス オルガンコンサート 2013 バッハ・コレギウム・ジャパンのクリスマス物語』サントリーホール

このコンサートでは、鈴木優人さんのパイプオルガン、ラディスコフ・コズデルカさんのトランペット、そしてバッハ・コレギウム・ジャパンの合唱を組み合わせ、クリスマスにちなんだ曲が多く演奏されました。 とくに後半では、イエスが生まれたときのエピソー…

映画『永遠の0』原作:百田尚樹、監督:山崎貴、2013年

封切りなったばかりの映画です。 映像技術が見事で、当時の空戦の模様や空母の動きなどがあたかも現場で見ているかのように再現されています。 これを観ると、戦争そのものは否定されなければならないとしても、われわれ日本人の祖先がこのために作り出した…

映画『利休にたずねよ』監督:田中光敏、2013年

放蕩の生活を送っていた若かりし頃の利休であるが、あるとき高麗からさらわれてきた若い女を見かける。 女はもともと朝鮮王室の血を引く高貴な出自であったが、さらわれて監禁され殿様の側室にさせられようとしていた。 利休は、全く出された食事をとろうと…

歌舞伎『仮名手本忠臣蔵 四段目・道行』歌舞伎座

先月の顔見世に引き続き、今月の歌舞伎座も『仮名手本忠臣蔵』通しでやっています。 先月は「大序・三段目」を観ましたので、配役は全く違いますが四段目から観ることとしました。 と言っても、本当は改めて大序から観るはずが、寝坊によりそうなってしまい…

バレエ『眠れる森の美女』ボリショイバレエ団

今年イオンシネマ系で行われているシアタスカルチャーでは、ボリショイバレエ団の公演が6つも上映されます。 すでに『海賊』『スパルタクス』が上演され、今日はクラシック中のクラシック『眠れる森の美女』です。 主演がザハロワというのも「観たいなー」…

バレエ『ユース・アメリカ・グランプリ』ティアラこうとう

ユース・アメリカ・グランプリ(以下「YAGP」という。)は若者を対象としたバレエコンクールで、本選はニューヨークで行われますが、世界各国で予選が行われ、これを突破すると本選に参加できます。 バレエが盛んなわが日本でも予選がありますが、これは毎年…

歌舞伎『仮名手本忠臣蔵 大序・三段目』歌舞伎座

今年の、と言いますか、新歌舞伎座初めての顔見世歌舞伎は通し狂言『仮名手本忠臣蔵』です。 今日は朝から雨が降っていたのでそんなに混まないかな、と10時くらいに行くと(前回は10時30分でもうダメだった。)、なんと前回以上の長蛇の列ができていました。…

歌舞伎『新富座こども歌舞伎』泰明小学校

今年も秋の銀座の風物詩、こども歌舞伎が行われました。 銀座6丁目の泰明小学校の歴史ある校舎を背景に、中央区の小学生たちが、『口上』を行い、『三人吉三巴白浪』そして『白浪五人男』の各演目を披露しました。 この一座の舞台は昨年初めて見たのですが…

『第82回日本音楽コンクール(ピアノ部門)』東京オペラシティコンサートホール タケミツメモリアル

この歴史あるコンクール、台風による影響も危ぶまれたけれど無事開催となりました。 三次の予選を勝ち進んだ四名が、今日の本選、それぞれが選択したピアノ協奏曲によりその力量を競います。 東京オペラシティコンサートホールは初めてです。 三角形の天井が…

バレエ『海賊』ボリショイ・バレエ団

最近は、ライブビューイングが本当に充実してきました。 今シーズンは、イオンシネマでのライブビューイング(シアタスカルチャー)に、これまでのイギリス・ロイヤルバレエに加え、ロシア・ボリショイバレエが加わることになったのです。 世界の名だたるバ…

映画『ルノワール 陽だまりの裸婦』2013年

ルノワールの晩年を描いた作品でした。 ストーリーはさておき・・・、コートダジュールの森の情景、光のとらえ方など印象派の絵画を意識した作品だったと思います。 晩年を迎え、身体の不調に悩まされながら、さらに素晴らしい作品を意識して探求し続けたい…

歌舞伎『義経千本桜 すし屋の場』歌舞伎座

先週「四の切」を観たばかりですが、今日はひとつ前に上演される「すし屋」です。 一幕見席でしたが、今日は連休の中日で天気もいいこともあって、朝から歌舞伎座は大賑わいでした。 本当は第一幕の「渡海屋・大物浦」を目当てにしていましたが、10時40分に…

落語『立川談春独演会』千葉市民会館

千葉市民会館は、今年も満席近かったです(当日券もあったようです)。金曜日の夜ということでみなさん非日常を求めるのかも知れません。 さて、今日の噺はまず『宮戸川』、ふだんはあまり印象に残らないお花と半七の言葉のやり取りが、とても印象に残った。…

歌舞伎『義経千本桜 河連法眼館の場』歌舞伎座

歌舞伎座、久々でした。今年の4月に新装なってからは初めてです。 ずいぶんきれいになったなあという印象です。一幕見席でしたが、「あれ、花道も少し見える」とちょっとした驚きもありました。 雨で日曜日最後ということもあったのでしょう、思いつきで訪れ…

『ルーブル美術館展』東京都美術館

この日、上野公園ではネパールをテーマにしたブース=テントが立ち並び、屋台の飲食店なども立ち並んで、ちょっとしたネパール村といったところ。彫の深い海外の人たちが多く集まっておりました。 さて、ルーブル美術館展は最終日の前日ということもあり、い…

『大江戸寄席と花街のおどり』有楽町朝日ホール

お昼までは台風が猛威を振るっていて、総武線もまったく動かず。 本当に会場に行けるのかな、いや待てよ、そもそも開催できるのかな?という状況だったのだけれど、電話すると「予定どおりやります。気を付けておいでください。」とのこと。いや総武線も全く…

『第37回ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会』第一生命ホール

ピアノ・コンクール・・・ショパン・コンクールやチャイコフスキー・コンクールなどずいぶん昔から興味を持っていたけれど、実際に見に行くのはこれが初めてではないかしら。 今日の「特級ファイナル」は、細かくグレード分けされた中で最上位のコンテスタン…

オペラ『ヘンゼルとグレーテル』パリ・オペラ座、2013年

この作品は、メトロポリタン歌劇場でも昨年(だったかな?)上演していたのを記憶している。現代の飽食世代の子どもをテーマに振付をしたものだった。 それは話題としてのことで、自分はまったくこのオペラを知らず、フンパーディンクという作曲家すら知らな…

バレエ/コンサート『バレエ音楽ってステキ!青島広志の夏休みバレエ音楽コンサート』オーチャードホール

クラシック音楽を楽しく伝える伝道師青島広志さんがプレゼンター/指揮者を務める、音楽とバレエを融合させたコンサートだった。(いつも融合しているじゃん、というなかれ) 青島さんの語りは面白く、「ここに来ている人はみんなお金持ちですね~」など客の…

バレエ『バレエ・アステラス☆2013』新国立劇場

この催しは、海外で活躍する日本人バレエダンサーを迎え、同じカンパニーのパートナーとパドドゥ作品を中心に構成したもので、このほか、カザフスタンのアルマティ舞踊学校による群舞・ソロの作品や、新国立劇場研修生・修了生による群舞作品が披露された。 …

バレエ『バレエの神髄 2013』文京シビックホール

夏の始まりにしては暑い暑いこの日に後楽園のちょうど隣にあるホールを訪れた。 スターが集まり、ガラコンサートということもあってか多くのお客さん(もちろんほとんどは女性)が訪れていた。 今日の目当ては吉田都さん。これまでテレビ、動画ではよく見て…

落語『三越納涼寄席』三越劇場

落語で、夏といえば怪談噺だが、この日はちょうど梅雨明けが発表され、本格的な夏の始まりとも重なった。 訪れた「三越落語会」のトリは歌丸さんの「江島屋怪談」だった。 江戸で「イカもの」の友禅染めを買わされた千葉の母娘が婚礼の席でその着物が破れて…

映画『声をかくす人』監督:ロバート・レッドフォード、2012年

南北戦争が北軍の勝利によって終結したその年、リンカーン大統領は劇場で南軍派の若者によって射殺された。そして、この若者たちにはすぐさま北軍による追跡が始まり、主犯は殺害され、多くは捕われの身になる。 しかし、彼らが集結していた家の女主人である…

バレエ『白鳥の湖』マリインスキー・バレエ、2013年

とうとうマリインスキーまでライブビューイングを始めた。これで世界の名だたるバレエ団はすべてこうした形式の上演(上映)を始めたということになる。 この上演は、6月6日にサンクトペテルブルクの同劇場で行われた公演をディレイ上映するもので、配信には…

バレエ『ドン・キホーテ』パリ・オペラ座バレエ団、2012年

すでにロイヤル・バレエ団やABT、マリインスキー・バレエなど世界の著名カンパニーが世界各地におけるライブビューイングを行っているところだが、パリ・オペラ座は今回初めてこの形式でオペラ・バレエを発信していくことになった。 今回の演目は、バスティ…