クローズアップ現代「学ぶことは、生きること~夜間中学の現場から~」

近年、夜間中学校の予算が削減されている。夜間中学校は、全国で公立私立合わせて100校に満たない状況であるが、いじめにあい不登校となった子どもや貧しさや戦争などの理由で教育が受けられなかった人々の貴重な受け皿となっている。しかし、予算の削減により食堂での食事の提供ができなくなり給食に切り替えたり、閉校に追いやられる学校がある。

北九州の夜間中学校では、先生を雇うことはできず、大学生などのボランティアが教えている。貧しくて奉公に出て、教育を受ける機会がなく、銀行でお金を引き出したり電車に乗ることもできない。

夜間中学校は、近年増加している不登校児の受け入れ先として貴重である。いじめやひきこもり、両親の離婚が背景にある。

祥子さんは、夜間中学に通いながら高校を目指すこととした。しかし、高校に行ったらまたいじめにあうのではないかと考え、夜も眠れない。鍼灸院を営む校長は、自分の力で乗り越えられるようにしたいと考えている。違いのある子どもたちをのびのびと育てていければいいと思う。

(映画監督 山田洋次)17万人の不登校児がいるということだが、こうしたサポートを行ってくれる人はかけがえのない存在である。スピードの速い現代社会で子どもの成長はそれぞれ違う。

(山田)教育の機会が得られなかった人に対してはこうした仕組みを保障すべき。また一日も出席しないのに卒業扱いしてしまうこともおかしい。

■コメント

子どもは前向きであるところが一番いいところだが、いじめのような一番恥ずべき行為がまんえんして変な社会を作り上げてしまっている。

しかし、そうした場所からスポイルされてしまった夜間中学校の生徒が模擬面接で見せたひたむきさは胸を熱くさせるものだった。

そうしたひたむきさ=カッコ悪い=いじめの対象、ということがあるのかもしれない。