『ユベール・ロベール-時間の庭』国立西洋美術館

f:id:alpha_c:20120512094432j:image:leftロココ調全盛期のフランスの画家ユベール・ロベールの作品を集めた展示で、ほかに同時期のオノレ・フラゴナールやフランソワ・ブーシェの作品なども併せて展示されていた。

赤いチョークを使った習作が多かった。念入りに習作を行い、その上で油絵として大判の大作を含め、作品に仕上げていたようだ。

画家の多くはローマを目指すものだが、この作者もローマに10年ほど滞在して創作を行っている。

18世紀後半だが、宮廷を描くというよりは、市井の人々の日常風景をよく描いている。またフォロ・ロマーノコロッセオなど古代ローマゆかりの建造物を背景に描くことも多く、 今回の展覧会の目玉作品も「古代遺跡の発見」をテーマとするものだった。

■ユベール・ロベール(Hubert Robert 1733-1808)