2014-01-01から1年間の記事一覧
宇宙ステーションに派遣されることとなった飛行士リー・ミラー、彼はたった一人で宇宙ステーションに滞在することとなるが、ある時点で地球との交信が途絶え、地球に何か大変なことが起きたことを暗示するかのようなメッセージを受け取る。 そして、まったく…
ムンバイのスラム街に生まれた少年、ジャマール・マリク(デーヴ・パテール)は、劣悪な環境下でほとんど教育を受けることなく育った。彼は母親を、宗教対立をきっかけにした街中での暴動で喪い、兄のサリームとともに孤児となる。彼らは街中で知り合ったや…
海に面し、山に囲まれた美しい王国で将来の王女として生まれたエルサとアナの姉妹だが、エルサは生まれながらに触れたものを凍らせてしまう不思議な力を持っていた。時は過ぎ、二人の両親は事故で亡くなり、長女エルサは戴冠式の日を迎える。これまでできる…
第二次世界大戦後アメリカの代表的なミュージカル映画で、サイレント映画からトーキーへの移行期をテーマに、苦境に立つサイレント映画の俳優ドン(ジーン・ケリー)が自分の下積み時代に親しんだ「音楽」に目を向け、「ミュージカル」という形式を映画に取…
規則正しい生活というけれど、これは「言うは易く行うは難し」の典型かもしれません。一日の計画を立てて、筋道どおりに自律できればよいけれど、気が散りがちの自分からするとそんなことが実現できた験しはなかなかありません。 特に一日の生活の中で睡眠は…
台風8号の通過以来、蒸し暑い日が続いているところですが、今月の昼の部は「正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)」「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」の二本立てです。今月初日(7月5日)には安部首相もケネディ米大使と観劇された…
シャルル・ペローのおとぎばなし『眠れる森の美女』、王国にようやく生まれたプリンセスが、妖精の呪いをかけられ、16歳の誕生日に・・・というあのお話を再構成したディズニー作品です。 この作品では、通常「悪の妖精」として描かれるカラボス=マレフィ…
「東京で働く子どもたちのもとへ瀬戸内の小島から年老いた両親の周吉(橋爪功)ととみこ(吉行和子)が訪れる。初めこそ再会を懐かしんだ子どもたちであったが、やがて両親に冷たいあしらいを見せるようになる。」という、小津安二郎の『東京物語』と同じス…
日曜日はある意味ゆううつという人が自分を含めて多いのではないでしょうか。 土曜日はいいのですが日曜日になるとどうしても「明日からこれをやり・・・」が現実的に目の前に迫ってきてしまうということがあります。テレビを観ていても、もはや「サザエさん…
自分のいる空間、そして日常の道具や情報管理などすべてのものについて、われわれは一定の秩序を作ろうとします。 この過程は、ある目標に向けてマッシグラに進む、というものではありません。 必ず、そのときどきで、自分の暮らし方や重要視するもの、取り…
人間、周りがごちゃごちゃしていると何もできない、ということが実際にあると思います。 作業環境は言うに及ばず、頭の中が整理されているかどうか、ということは何かをするにあたり決定的に重要です。 しかしながら、これも当然のことながら、何かをすれば…
これまで、自炊により自分の蔵書を電子書籍化する作業を断続的に続けてきました。今のところ以下のような状況です。 一般書籍 :256冊 雑誌・冊子:77冊 研修資料 :56冊 まだまだかも知れませんが、ここまで来るのはそれなりに大変でした。 ですが、では「…
今月の夜の部は、『悪太郎』『修善寺物語』そして『天守物語』という構成でした。 『悪太郎』は例によって酒好きで長刀を振り回して人に迷惑をかける男(市川右近)が主人公、この甥を心配する叔父たちが一計に案じ、眠ったすきに坊主にしてしまう。目が覚め…
今月の夜の部は、藤間大河君(8歳)が尾上左近を襲名する『蘭平物狂』を観てきました。 今日の歌舞伎座は、ふだんの定式幕ではなく、襲名を祝って若駒をあしらった若々しい色の幕が引かれていました。大河君はしっかり口上も務めていましたよ。 芝居の流れと…
ヨーロッパの東に位置するズブロフカ共和国で、かつて多くの人で賑わったグランド・ブダペスト・ホテル。今は寂れてしまっているが、それはそれで独特の雰囲気を兼ね備えている。このホテルを訪れたある作家(ジュード・ロウ)は、かつての従業員であり現在…
平安時代、戦乱で荒廃した京都の山中で起きた武士の殺害事件を巡り、関係する盗賊の多襄丸(三船敏郎)、真砂(京マチ子)、巫女(本間文子)の証言がどれもまちまちで何が真実なのかわからない。実は彼らはそれぞれの利害で嘘をついていたのだった。 ■感想…
モーツァルトで親しんできたオペラと言えば、中学生のころから聴き続けた『魔笛』と、大学生のころからだったかな・・・『フィガロの結婚』の二つです。『コジ』は、ずっと気にはかかっていましたが、とうとう聴かずに50歳の手前まで来てしまいました。 しか…
不義密通は厳しく罰せられた江戸時代に、京都の大店の奉公人茂兵衛(長谷川一夫)が主人の女房おさん(香川京子)とともに逃げた顛末を映画化した作品です。 ■感想(個人的評価:★★---) 歌舞伎の演目を映画化したものですが、緊迫感にあふれた作品に仕上…
戦国時代に、一旗あげようとする兄弟を描いた話。兄の源十郎は陶工であり、その焼き物が飛ぶように売れる。一方、弟の藤兵衛は侍になり手柄を挙げて出世しようとする。彼らは琵琶湖を渡り、さらなる成功を求めるが、源十郎は亡霊に取りつかれてしまい、大事…
妻に先立たれ、娘(岩下志麻)、息子(三上真一郎)と三人で暮らしている周平(笠智衆)であったが、元同級生から酒の席で娘の縁談話を持ち掛けられる。娘は家を取り仕切っていて嫁に行く気はないのだが、周囲は今のうちにと急き立てる。 ■感想(個人的評価…
北鎌倉に暮らし、独身生活を送っている紀子(原節子)に、勤め先の専務から縁談話が持ちかけられる。紀子は気乗りがしないが、兄の康一(笠智衆)は、相手男性は名家の出身で地位も高く、いい話だと紀子に薦める。紀子はある日、家を出たまま帰らない甥を探…
今年のライブビューイングのシリーズでも、この作品だけは一日三回上映されます。それほどの人気演目ということですね。 演出もフランコ・ゼフィレッリによる伝統的な演出で、最近の「新演出」に食傷気味の人や当時のパリの雰囲気を味わいたい観客には一番だ…
鎌倉で、父と娘だけのおだやかなふたり暮らしを楽しんでいる周吉(笠智衆)と紀子(原節子)だが、姉妹はみな嫁に行き、本人の気持ちをよそに周りは紀子の嫁入りを急き立てる。しかし紀子は父が好きで、父と暮らし、その世話をずっとしていきたいと思ってお…
戦争が終わり、東京で働く子どもたちのもとへ尾道から年老いた両親の周吉(笠智衆)ととみ(東山千栄子)が訪れる。初めこそ再会を懐かしんだ子どもたちであったが、やがて両親に冷たいあしらいを見せるようになる。そんななか、その両親を温かくもてなした…
今日は少し雨が混じる天気です。お昼はビックカメラ下の「小洞天」で名物シューマイなどをいただき、ホールに向かいました。 今日のホールは昨日のホールよりさらに小さい256席のホールです。専用のホールではなく、中央にステージを設え、その周りを取り囲…
風は少し吹いていたけれど穏やかな一日でした。 今日の会場はよみうり大手町ホール、今年の3月にできたばかりの新しいホールです。音響のためと思いますが、木をふんだんに使った503席のコンパクトなホールでした。 今日の演奏は、プログラムナンバー284、フ…
1965年のパリ。兵役から帰還したポール(ジャン=ピエール・レオ)は、カフェで歌手を目指すマドレーヌ(シャンタル・ゴヤ)と知り合う。若い彼らや友人との交流、そして街の人々を描く作品。 ■感想(個人的評価:★★---) 愛と性や、労働、社会運動、ベト…
ミシェル・ポワカール(ジャン=ポール・ベルモンド)は、マルセイユから盗んだ車で愛する女を追ってパリに向かう。彼はその道中、スピード違反で追われ、警官を射殺してお尋ね者となる。彼が求めるパトリシア(ジーン・セバーグ)はアメリカ人でニューヨー…
アメリカのミュージカル映画は、1929年にメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(後のMGM)が「ハリウッド・レビュー」を作品化し、それ以来多くの作品が生まれた。これは映画がサイレントからトーキーへと移ろうとする時期とちょうど重なっている。歌と踊り…
イギリスのふたりの若者が南米ペルーの未登壁であったシウラ西壁にアルパイン・スタイルで挑んだ記録。他のクライマーの幾度ものチャレンジを跳ね返していた壁であったが、難航しながらも彼らふたりは征服し、さらには登頂をも成し遂げる。しかし、その帰路…