映画『64(ロクヨン)』監督:瀬々敬久、2016年

 

64-ロクヨン-前編
 

 

 

64-ロクヨン-後編
 

 ■あらすじ(シネマトゥデイより)

わずか7日で終わった昭和64年。その年に起きた少女誘拐殺人事件、“ロクヨン”から14年が経過し、未解決のまま時効が近づいていた。そのロクヨンの捜査に携っていた警務部秘書課広報室の広報官・三上義信(佐藤浩市)は、記者クラブとの不和、刑事部と警務部のあつれき、ロクヨンを模倣したような誘拐事件に直面し……。

■感想(個人的評価:★★★★-)

三上義信役の佐藤浩市の演技が圧巻でした。横山秀夫さんの作品は、『クライマーズ・ハイ』もそうなのですが、実社会とくに仕事場における理不尽さやあつれき、わだかまりといった感情をよくとらえていて、がんじがらめの階級社会である県警において自ら突破口を見出そうと奮闘する主人公を上手に描いています。正直なところ後半は少し違和感を感じた部分もありましたが、全体として息をつかせない見事な作品でした。