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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017《LA DANSE(ラ・ダンス):舞曲の祭典》三日目、東京国際フォーラムホールA〈ニジンスキー〉

三日間にわたる音楽の祭典も、今日が最終日です。

今回のゴールデンウィークは天候にも恵まれて、会場は人、人、人・・・。にぎわいを見せていました。

下は、今年のこのイベントのポスターです。とても美しく躍動感があり、光と風を感じるデザインですね。

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さて、イベントはホールの中だけではなく、丸の内や東京国際フォーラム界隈で、小規模な演奏が行われていました。

写真は、学生さんによる管楽器の演奏です。(歌い手さんもいます)

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さて、東京国際フォーラムに戻ります。

今日の一つ目のプログラムは、萩原麻未さん/フランス国立ロワール管弦楽団ラヴェルです。

萩原さんは、2010年の「ジュネーブ国際コンクール」で日本人として初めて優勝したことで一躍有名になりました。そのコンクールの決勝で演奏したのが今日の曲目である《ピアノ協奏曲ト長調》です。

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萩原さんの演奏は初めて聞きました。以前から「機会があれば」と聴いてみたかった方です。

そして、始まってみると演奏は、「ああ、この人はラヴェルをきちんと弾きこんできた人だな」と感じさせる内容だったと思います。

とくにこの曲目では、第二楽章冒頭の部分がもっとも美しく夢のような部分ですが、この表現力はなかなか出せるものではないと思いながら聴いていました。長いピアノのソロに続くフルートなどのパートもさすがにフランスの管弦楽団です。聴かせる演奏でした。

わたし自身は、この曲はずっとミケランジェリ/グラチスによる1957年版の録音を聴いてきました。そして帰ってから改めて久しぶりに聴いてみました。

そうですね、今日の演奏と比較すると特に第二楽章がかなり緩やかです。この緩やかさはこの第二楽章ではとても大事なところかと思いました。

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さて、さて、ずいぶん時間は空きましたが、銀座松坂屋の跡地に新しくできたGSIXでコーヒーを飲んだりしながら時間をつぶし、(時間がなくなってしまったので)慌ててタクシーで戻り、同じホールAで小山実稚恵さん/ウラル・フィルハーモニー管弦楽団ショパンを聴くこととなりました。

(以下は公演プログラム。曲目の順序は逆で、コンチェルトが先でした。そしてアンコールに子犬のワルツ。)

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小山さんというと、私の世代ではまだまだ1985年のショパン国際コンクールが思い出されます。もうあれから32年経つんですね。

そして、曲目は《ピアノ協奏曲第一番》ロマン派ピアノ協奏曲ではもっとも有名でかつ技巧を要する曲ですが、さすがにこの曲を若い時から世界の舞台で弾き続けてきた演奏家だけあって見事に聴かせる内容でした。

ロマン派の楽曲は、この曲はまさにそうですけれど、大叙事詩のようなもので、「あんな大変な苦難があった」そして「甘美な思い出もあった」、そうしたものを踏み越えて大いなる人生を作り上げた、という壮大な物語なんですね。

これにショパンの場合は青年の憂愁が色濃く描き出されて、独特の切なさのようなものが表現されています。

小山さんも、そうした感情を音楽に紡ぎだしているところが見事と思いながら聴いていました。

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公演終了後にサインをいただきました。