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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2015《PASSIONS(パシオン):「恋と祈りといのち」の音楽》三日目、東京国際フォーラムホールA〈デカルト〉

昨日、一昨日に引き続き、今日も会場に行ってきました。

恒例の屋台村は本当に人手が多いです。タンドーリチキンの香ばしい匂いが鼻をくすぐります。

オシャレに(フランス風に?)簡易なテーブルで帝国ホテルが出店する屋台のランチを楽しんでいるカップルも見かけます。

テーブルの上にワインやシャンパンの瓶をずらりと並べて談義に耽っているグループも見かけました。

さすがに三日目ともなるとどっしりとして、定住しつつあるかのような光景です。

この一帯は別として、丸の内から有楽町のエリアは、以前の「オフィスだけ」の空間から洗練されたショップが立ち並び、賑わいのある町並みに変わりました。銀座もうかうかしていられないといったところではないでしょうか。

さて、今日は、「LFJ2015の大団円を飾るパシオンの饗宴」(プログラムナンバー316)を聴きに行きました。

会場は最も広いホールA〈デカルト〉、夜も遅い時間(21:00~22:00)だったのですが、5008席がほぼ満席に近い状態でした。

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今日の演奏は、オペラアリアとコンチェルトで、昨夜に引き続きオーケストラはポーランドシンフォニア・ヴァルソヴィア、指揮はアメリカのロベルト・トレヴィーノさんでした。

■プログラム

寸評ですが、

オペラアリアは、これは一日目と全く同じ曲でした。

プログラムからでは分からなかったので選んでしまい、失敗したと思ったのですが、聴いてみると内容は明らかに一日目よりよかったと思います。

パビアンさん、リベラトーレさんともに、力強さを保ちつつも落ち着いてしっかりと歌声を聴かせていました。「ワーッ」となってしまうというか、声を張り上げすぎてしまうところが少なかったと思います。

そして楽しみにしていたグリーグです。ソロ奏者はユリアンナ・アヴデーエワさん(29歳)で、前回(2010年)のショパンコンクールで優勝した方です。

ステージに向かってぴょこたんぴょこたんと歩いてくる姿が特徴的です。しかし、演奏に入るとこれは見事なグリーグを聴かせてくれました。個人的には、ちょっと元気があり過ぎてあの独特な暗さと仄明るさをもつ北欧的な曲調が少し南寄りにシフトしたかのような感覚を持ちましたが、テクニックにほぼ乱れがなく乱れがあったとしてもあまりそんなことは気にしない強さのある演奏だったと思います。第一楽章が終わって拍手さえ起こりました(たんにこの曲を知らなかったのかしら?)。コンチェルトの後、アンコールでショパンのワルツ第5番を演奏しましたが、この演奏を聴いてさらにその力量に感心しました。

次いでマルケスの曲は、この音楽祭の本当の締めになります。初めて聞きましたが、ラテンの雰囲気たっぷりの力強い曲で、指揮者のトレヴィーノさんも渾身のタクトでした。

曲が終わっても拍手が鳴りやまず、《椿姫》など実に3曲のアンコールが行われ、終了は22時30分でした。今年も非常な盛り上がりを見せたこの企画だったと思います。

なお、話題は変わりますが今回オフィシャルガイドの構成がとってもわかりやすくできており、これは来年にも引き継いでほしいと思いました。一日に各所で行われる催しが一覧でわかるところがとても良かったと思います。印象的なまなざしの表紙の写真もよかったですね。

<追>

ブログを書きながら、ルプーの演奏によるグリーグのピアノ協奏曲を改めて聴いていますが、この曲は本当にすばらしいですね。グリーグが北欧らしいのか、北欧と言えばグリーグのメロディーを思い浮かべてしまうのか。この曲のほか《ペール・ギュント》の「ソルヴェイグの子守歌」なども本当に好きです。若かりしシセルで聴きたい曲です。