映画『チェ 39歳別れの手紙』監督:スティーブン・ソダーバーグ、2008年
フィデル・カストロとともにキューバ革命を成し遂げたチェ・ゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)だが、彼はキューバの工業相という重職をフィデル宛の一通の手紙とともに投げ打ち、やはり軍事独裁による圧政下のボリビアに向かう。彼はキューバのときと同じように同志を募り、ボリビアでの活動を展開するが、軍事政権により虐げられた農民たちは、政権からの報復を怖れてチェに協力せず、逆に政権側に動きを密告する。窮地に立たされたチェは、やがて仲間を多く喪い、そして自らも捕えられてしまう。
■感想(個人的評価:★★★★-)
これも「28歳の革命」と同じく坦々とした描写がひたすら続く作品です。しかし、窮地に陥った姿を非常によく描いていて、「革命」とセットでこの作品は完結させている監督の意図がよく分かるような気がしました。