映画『はじまりは5つ星ホテルから』監督:マリア・ソーレ・トニャッツィ、2013年

イレーネ(マルゲリータ・ブイ)は、5つ星ホテルの覆面調査員である。彼女は世界中の名だたるホテルに宿泊し、設備やサービスなどさまざまな指標からそのホテルが5つ星にふさわしいかを調査し、結果を支配人に対してよどみなく通告する。彼女には夫がいたが子はなく自由な仕事生活を楽しんでおり、それが自分の理想でもあると考えていた。しかし、夫に若い恋人が現れ、子どもができたことから夫は彼女のもとに行こうとする。また、彼女は妹夫婦と親密にしていたが、この関係もうまく行かなくなり、孤独感を感じ始める。そうしたなか、彼女は自らの新しい天地を探し始めるのだった。

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■感想(個人的評価:★★★★-)

5つ星ホテルというなかなか行けないホテルを舞台にしているところがこの作品のスパイスですが、けっしてそれだけではなく、ヨーロッパ映画らしく、普通の人間の内奥における葛藤をよく描き出していたと思います。男たちのダンディーさもヨーロッパらしいところでしょうか。