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映画『英国王のスピーチ』監督:トム・フーパー、2010年

ヨーク公アルバート王子(コリン・ファース)は吃音に長く悩まされており、多くの人を目の前にしてスピーチをすることがとても苦手だ。実際に大英帝国博覧会で行ったスピーチは惨憺たる結果となり、国民から失望されることとなる。この吃音をなんとかしたいとビー玉を口に詰めて話すなど奇妙な訓練を受けるが全く効果を表さない。

彼の妻は、新聞広告で言語療法士であるライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)による治療を見つけ、王子に薦め、実際に体験するがこれもなかなかものにならない。しかし、ローグは時間をかけて王子との間に信頼関係を築き、さまざまな工夫をスピーチに取り入れる。そして、アルバート王子は、国王の死、そして兄が王位継承を拒否したことにより自身が王位に就くこととなるが、彼を待っていたのはヒットラー率いるドイツとの戦争の始まりだった。彼は、ラジオを通じ、国王として国民への呼びかけを行うという一世一代の場面にローグとともに臨むのだった。

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■感想(個人的評価:★★★★-)

スピーチについて恐れというのは吃音であるかどうかにかかわらず誰でもが持っているのではないかと思います。そしてそれが国王であったとしても、特別な違いはなく、聴衆がどう受け取るかが気になって不安が増大していくというプロセスがあります。聴衆の期待と失望、こうした部分の描き方、我々と同じように不安を抱くところの描写が上手で、思わず引き込まれる映画でした。