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電子書籍化は役に立つ?

これまで、自炊により自分の蔵書を電子書籍化する作業を断続的に続けてきました。今のところ以下のような状況です。

  • 一般書籍 :256冊
  • 雑誌・冊子:77冊
  • 研修資料 :56冊

まだまだかも知れませんが、ここまで来るのはそれなりに大変でした。

ですが、では「どんな効果があったのか?」と聴かれると、正直なところ、紙類が減ってスペースが増えたということ、それから、これはアプリケーションの力ですけれども、デバイスの画面で自分の書籍をきれいな形で見ることができるということ以上には説明ができなかったのです。

本当は、電子書籍化により、従前の紙媒体よりもより以上に知的資源にアクセスしやすくなり、より判断を明確にできた、思考を深めることができた、ということがなければ、電子書籍化=省スペース化をしたんだねということになってしまうでしょう。

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一つ、たぶん、自炊に取り組んだ人であれば誰もが感じたことではないかと思いますけれどもこういったことが言えると思います。それは自炊のプロセスの中で「自分はこんな本を持っていたんだ」「この本にはこんなことが書いてあったんだ」という新たな発見があったということです。というのも、自炊のプロセスは裁断機、ドキュメントスキャナという便利な機械を利用して行いますが、本を解体し、数十ページ単位で読み込ませるという地道で泥臭い作業があるためです。このことは、引っ越し作業をしていたら昔の新聞を発見してしげしげと見入ってしまう、あの感覚とよく似ていると思います。

もう一つは、この作業の結果として、やはり「一覧化」の効用があると思います。例えば図書館のように分類が徹底されたところでは、冊数が膨大であっても自分が必要とする知にアクセスするのはあるていど容易です。しかし、自分の本棚にそれを試みるのは大変難しい。司書もいなければ本棚のキャパシティにも限界があり、歩き回りながら一覧で見る、ということは大変困難であるためです。しかし、これをPDFファイル化し、すべて同じルール(著者、刊行年、書名、出版社など)で命名化し、しかもこれをNDCコードなどで分類付けすると分類化された一覧性が高まります。今、自分の電子書籍は以下のような名称で管理しています。

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一覧化はもちろん「アクセスしやすくなり、開いて内容を確認することができる」ということでもあるのですが、タイトルを見ただけでも内容を思い出すということは自分が取り組んだ本であればあるはずです。こうした「思い出し効果」を引き出すという面でも電子書籍化の効用があるのではないでしょうか。

■追記

ここでは省スペース化については、ややネガティブな(もしくはポジティブではない)書き方をしましたが、その価値は極めて大きいと考えています。これまで知識を蓄え続けた人間は、紙媒体で埋め尽くされる危機を別の側面として抱えていました。こうした両立しえなかったものをこのテクノロジーは両立させようとしています。

今までわれわれは自分自身をも管理できていませんでした。しかし、自分の持ち物や知識を極限にシンプルで美しく分類していればこれも実現できることになります。