映画『カッコーの巣の上で』監督:ミロス・フォアマン、1975年

精神病棟に潜り込んだ男(マクマーフィー:ジャック・ニコルソン)が、精神病者に対する非人間的な対応に怒りを感じ、病棟の患者とともに看護婦長(ラチェッド:ルイーズ・フレッチャー)をはじめ管理する人間たちへの抵抗を行う。それはテレビを見せてほしいという訴えから始まり、集団脱走、また、病棟内での乱痴気騒ぎなどの形で行われる。しかし最終的には彼は押さえつけられ、脳を無理やり手術され、抵抗できない人間に変えられてしまう。

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■感想(個人的評価:★★★--)

実際の病院をロケ地とし、患者も動員して撮影された真に迫る映画でした。本当の患者でなければあの独特の雰囲気は出せなかったのではないでしょうか。おそらく当時の人々にとって、精神病院というのは未知の場所で、それをこのような作品として描き出したことに意味があったのだと思います。ただし、現代のわれわれにとっては、当時のセンセーショナルな位置づけはすでに失われているように思われました。