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バレエ『眠れる森の美女』英国ロイヤルバレエ団

『眠れる森の美女』は、このバレエ団にとっては、第二次世界大戦が終了して活動を再開したときに、まずロンドンで絶賛を博し、その後ニューヨークでの公演も大きな成功をおさめた記念碑的な演目です。

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今日の公演では、その当時主役としてマーゴ・フォンテインが踊っていたときの演出を再現するかたちで行われました。概ね劇の進行は変わりませんが、衣装がとても古めかしく(荘重で踊りづらかったかも知れません)、逆に舞台装置は簡素で闇の深さを強調するようでした。

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【マーゴ・フォンテイン】

自分のもっとも好きなプロローグからして、このプロダクションは大成功と感じられました。このバレエ団の看板の演目なので踊り慣れていますし、それ以上にロイヤルバレエの独自性をよく表現できていると思いました。6人の妖精が役柄に応じた表現力を発揮し、指先の動きの細やかさが印象に残りました。そして、女性が演じたカラボス(クリステン・マックナリー)は邪悪さと存在感がありました。

一方で、オーロラ姫(サラ・ラム)が登場する第一幕はトーンダウンしたような感覚を受けました。なぜかというと、この演出はまさに演劇的な要素が強く、ローズ・アダージョをはじめバレエで魅せるこの場面は少し沈みがちに見えてしまうのです。それはこの場面だけのことではなく全体的にそうだったと思います。

第二幕の幻の情景は、とても幻想的に感じられました。暗く、眠くなりがちなこの場面ですが、しっかりと見ることができたのは初めてだったような気もします。

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【崔由姫(青い鳥)】

第三幕の婚礼のシーン、ここでも古い演出が活きていたと思います。長靴をはいた猫の表情がよかったですね。青い鳥の崔由姫は見事でした。前から着目していましたがこのバレエ団で間違いなく中心的な存在になると思います。