『大江戸寄席と花街のおどり』有楽町朝日ホール

お昼までは台風が猛威を振るっていて、総武線もまったく動かず。

本当に会場に行けるのかな、いや待てよ、そもそも開催できるのかな?という状況だったのだけれど、電話すると「予定どおりやります。気を付けておいでください。」とのこと。いや総武線も全く動いていないのですが・・・。

ところがお昼を過ぎると風雨も弱まり、ぽつぽつと電車も動き始めた。

この催しは「東京文化発信プロジェクト」という東京都主催の企画で、第一部は落語を三席、そしてこれに続いて花街のおどりとして新橋と赤坂そして浅草の芸者衆による踊りが披露された。

春風亭一之輔「あくび指南」、師匠のご新造さん目当てで欠伸を指南する教室に弟子入りするが、出てきた師匠はその旦那、がっかりするが、そのうち興に乗ってくる。しかし、待たされている連れは、何をやっているのかといい加減飽き飽きしてしまう。

林家正蔵皿屋敷」、お菊の幽霊が出るという屋敷に潜り込むと、本当にお菊が現れ「いちまーい、にまーい」とやりだす。美人のお菊目当てに時間になると大勢男たちが押しかける騒ぎに。残念ながら今年もちょっと声が枯れてしまっていたけれど、表情つかいは上手になってきたなあ。

柳亭市馬「片棒」、けちで身代を築き上げた赤螺屋ケチ兵衛、三人の息子がいるが、さて誰に身代を譲るべきか・・・。自分が死んだときにどんな送り方をするかを聞いて選ぼうとするのだが、息子たちの答えを聞いて天を仰いでしまう。しかし三男の答えはわが意を得たものだった。市馬さん、相変わらず朗々と歌い上げる、これは見事。

f:id:alpha_c:20120826144705j:image:left花街のおどりは、今年からは浅草の芸妓さんも参加する。

今年は三味線に聞きほれた、というか自分も弾いてみたいと思う。

「エエ 奴さん どちらゆく」

最後は、首の太い市馬さんが「オリンピック音頭」で締め。