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バレエ/コンサート『バレエ音楽ってステキ!青島広志の夏休みバレエ音楽コンサート』オーチャードホール

f:id:alpha_c:20130801200543j:image:leftクラシック音楽を楽しく伝える伝道師青島広志さんがプレゼンター/指揮者を務める、音楽とバレエを融合させたコンサートだった。(いつも融合しているじゃん、というなかれ)

青島さんの語りは面白く、「ここに来ている人はみんなお金持ちですね~」など客の持ち上げてみたり、自身は道化役に徹しておどけてみたりと大サービスだった。

バレエは熊川哲也率いるKバレエカンパニーのメンバーが踊り、そして音楽は、主にKバレエの公演で演奏を行っている「シアターオーケストラトーキョー」が演奏する。

通常のバレエと違うのは、オーケストラは後ろ、バレエは前ということで、舞踊が手に取るように近くに見える。

これは新鮮だなあと思いながら観ていたが、ちょっと形式は違うけれど、ミュージカルで舞台の上にオーケストラを配した構成をとる場合があるが、あれに近いイメージかもしれない。

演奏されたのは、『白鳥の湖』の第二幕の情景や『くるみ割り人形』のあし笛の踊り、『眠れる森の美女』のローズ・アダージョなど耳に親しみがある名曲で、一部はバレエとともに。

妙にチューバの音が目立つなあ、と思いながら聴いていた。

バレエは、やはり好きなローズ・アダージョが印象に残りました。やはりバレエを代表する名場面ですからね。ちょっとおきゃんな感じのする佐々部佳代さんがオーロラ姫。

しかししかし、そんな名場面のローズ・アダージョ、見るたびにあの爪先立ちで四人の王子とあいさつをするところ、姫の表情を見るといつも妙に不安で「大丈夫かな」と思って観てしまう。

後半のメインは宮尾俊太郎さんが踊ったローラン・プティの『ボレロ』、印象的には四畳半のボレロ。こう書くと誤解を招いてしまうが、下宿の一室で鬱屈とした青年が踊りながら明日への希望をつかんでいくような、そんな感じで、これはベジャール版(居酒屋のボレロ)とは違って少し静かだけれど力強い踊りでよかった。

f:id:alpha_c:20130801200542j:image:leftともかくKバレエの面々は芸術監督の熊川哲也(途中で登場し、青島さんとトーク)はもちろん、今回のプレゼンターを青島さんと務め、最後には自ら踊った宮尾俊太郎さんなど美男美女ぞろいで、それもまた見事でした。

青島さんの「気に入っている子にいい役を与えているんでしょ」というツッコミに対し、熊川芸術監督の「当然です」という返しも見事でした。