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バレエ『白鳥の湖』マリインスキー・バレエ、2013年

f:id:alpha_c:20130623222229j:image:leftとうとうマリインスキーまでライブビューイングを始めた。これで世界の名だたるバレエ団はすべてこうした形式の上演(上映)を始めたということになる。


この上演は、6月6日にサンクトペテルブルクの同劇場で行われた公演をディレイ上映するもので、配信には3D方式と2D方式があるが、日本ではなぜか分からないが2D方式での上映となったようだ。この3D化にあたっては、アバターを作り上げたスタッフが参加しており、幕が開く前に、今日のタクトを振るゲルギエフと並んでそのことを説明していた。

さて、始まってみると・・・。

なぜか、映像のフォーカスがとても甘い。個々のダンサーを映すときはある程度ピントが合っているが、ひいた映像は大甘の映像になっていた。それに加えて画面の動きがかなり早く、一幕一場では動きを追うのになかなか慣れなかった。

でも・・・。

演出は、オーソドックスなセルゲイエフ版で、ほとんど違和感を感じることなく、ロシアダンサーの美しい動きを堪能できた。特に今回は(自分にとってはやや退屈な)一幕二場について、なるほどね、という腑に落ちる鑑賞ができた。いろいろな山があるこのバレエの中でも、ここはオデットと王子が巡り合ってお互いに愛し合うようになる過程を表現しており、そうした感情の動きを決められた振付の中でどれだけ表現できるか、というとても重要なところなのだと認識させられた。とくにオデットを踊ったコンダウーロワは、アームスの動きがとても優美で、全関節を利用して?そうした動きを表現していた。

しかも・・・。

オーケストラに迫力がある。もうオーケストラの方が主役ではないかと勘違いするような存在感なのだ。演奏は金属質の音が目立つ感じで、狭いピットからこれでもかと言わんばかりのスケールの大きな音を出していた。ちょっと音が大きすぎやしませんか?という感覚もありましたが。

おまけ。

個人的には王妃とロットバルトにいやに存在感があったと思う。道化も素早い回転が見事で、いかにもロシアバレエらしいものだった。以前見たボリショイバレエと近い感じ。

今後は、構成はよくできていると思うので、もう少し映像に気を付けて再挑戦してほしい。