『ラファエロ』国立西洋美術館

ラファエロといえば、正直なところルネサンス期の偉大な芸術家、というくらいの知識しかないが、絵のやわらかな雰囲気は好きで西洋美術館を訪れた。土曜日ということもあって30分待ちの混雑で思いやられたが、なんとか頭越しに60点の作品を鑑賞することができた。特定の美術館ではなく、フィレンツェウフィツィ美術館をはじめヴァチカン、ルーブル、プラドの各美術館など世界中から集められた作品群だった。

f:id:alpha_c:20130527205602j:image:leftこの展覧会の最大の目玉となる作品で観客もみなここを目指す。黒い背景から浮き上がるような聖母子である。聖母の静かな表情と高貴さを漂わせる装い、が特徴的な作品だ。








f:id:alpha_c:20130527205601j:image:leftこれは一転して力強さを感じさせる作品。描いているのは信仰をテーマとしたものと思われるが、空をかき乱すような浮き上がり方だ。








f:id:alpha_c:20130527205600j:image:left〈大公の聖母〉に触発されたかのような作品。どちらかというと高貴さより素朴さ、大人というより幼さを感じさせる。