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バレエ『白鳥の湖』ボリショイバレエ団(ワールドクラシック@シネマ2011)

新装されたボリショイ劇場で行われた公演をライブ録画したもので、振り付けはグリゴローヴィチ2001年版、オデット/オディールはマリア・アレクサンドロワ、ジークフリート王子はルスラン・スクヴァルツォフが演じた。

f:id:alpha_c:20121028204505j:image:left演出も踊りも前回見たロイヤルバレエ団の同演目とは色々な意味で好対照だった。踊りについて言えば、表現は難しいけれど正統派のロシアバレエ、奇をてらわずに肢体の優美な運びを特徴としている。やはり、この『白鳥の湖』という演目では一番安心して見ることのできるスタンダードな版と言っていいのではないかと思う。個人的には「家庭教師」より「道化」の方が違和感がない。

幕の構成は、通常は三幕ないしは四幕構成であるところ、湖畔でオデットと別れるところまでが一幕、宮中の舞踏会から終幕までが二幕となっている。全体的に進行が無理のない程度に早く、スピーディーな運びとなっていた。通常は二幕が開いてしばらくしてオデットの登場となるが、あっという間の登場で、ちょっと「タメ」には欠けるかもしれない。

また、舞踏会では、各国の花嫁候補が自ら中心になってキャラクターダンスを踊るのも特徴的だった。

湖畔の場面は、弱い光を青い色調で効果的に演出してコール・ド・バレエの踊りを引き立てていた。豪華さには欠けるが十分美しかった。