西部邁ゼミナール

・10月3日は東西ドイツ統合の記念日である。

・(クライン孝子)中国は外交がしたたかで、ヨーロッパにおける反感の高まりを、財政破綻したギリシャに対する援助を表明することにより抑えることに成功した。一方で日本にはこうした外交らしき外交が見られない。

・(西部)尖閣諸島問題でも、中国人船長を釈放するにあたり、尖閣諸島に対する国家のスタンスをきちんと政治家が明らかにした上で釈放すべきであった。それを検察がやったことにしてしまった。

・(西部)ヨーロッパでは、戦争も多く行われた土地でもあり、外交の出番も多かった。そうした歴史を踏まえたヨーロッパの視点では、最近の日本外交はほとんどその役割を果たしていないと受け取られるだろう。

・(クライン)日本のマスコミは非常にレベルが低い。そうしたものを一日中流し続けていて恥じることがない。

・(西部)中国の覇権的な動きにみな警戒している。しかし、そうした中国に対し、日本外交は腰砕けになってしまった。

・(クライン)韓国ではパチンコを2006年に禁止した。韓国にはそうしたことができるという強みがある。また、徴兵制があり規律を重んじる気質が育っており、国民の中にも言ってはいけないことは言わないということが守られている。こうしたことが韓国ドラマの魅力にもつながっている。

・(西部)大東亜戦争は貴重な経験であり活かすべきものだったが、まったく逆に、これを戦後にみな忘れようとした。本土では地上戦がなかったということもあるだろう。

・(クライン)満州ではソ連や中国の侵攻で悲惨なことがたくさんあった。