ワシントンD.C.→ボストン
■日程
11:59 ワシントン・ユニオン駅着(Capitol Limited号)
22:00 ワシントン・ユニオン駅発(Regional)
翌8:10 ボストン・バックベイ駅着
■日記
日中、列車は延々とアパラチア山脈越えにかかる。ゆっくりゆっくりと山岳区間を走る。途中、「Santa Fe」と記された大きな貨物列車が並走するのを展望車から眺める。山手線と京浜東北線が並走するというのはあるが、ずいぶん長い時間の並走だった。街らしい街もまったくなく(これはアメリカの特徴だ。大都市近郊に至るまでまったく街にお目にかからない)、退屈な列車旅である。
ワシントンユニオン駅、これも壮麗な駅である。万国旗が風に舞っている。地下鉄が張り巡らされており、ホワイトハウスや合衆国議会議事堂などに行くことができる。
ワシントンの地下鉄は地下深く、構造も頑丈に見える。これはいざというときにシェルターとして利用できるようになっているという。
【#16 堅牢な造りのワシントンD.C.の地下鉄】
街を歩くと、さすがに首都だけあってこれまで見たアメリカの都市の中では一番美しい。道路もゆったりと作られているし、さまざまな公共の構造物は威厳がある。(とくに議事堂)
ホワイトハウスの前では多くの人々が記念撮影をしている。しかし、撮影スポットからホワイトハウスは遠く、よっぽどズームしないと日ごろテレビで見ている姿にならない。また、ファサードは慣れ親しんでいるが、背後からホワイトハウスを見るのも初めてでファサードよりも複雑で面白いつくりをしているのが印象的だった。
【#17 ホワイトハウス】
また、石造りのワシントン記念塔は遠くからみてもすばらしいものだが、近くで見ると石の質感がいっそう伝わって来、よくここまでの構築物を作り上げたものだと感心する。
【#18 石造りのメモリアルタワー】
【#19 メモリアルタワーの足元にて】
【#20 キャピトル(アメリカ連邦議会)】
ワシントンからは、自分でもよく見つけたものだと思うが、一本だけボストン方面へ午後10時発で向かう夜行列車(Palmetto号)があり、これを利用する。ボストン到着予定は翌朝8時過ぎ、これまではすべて二階建てだったアムトラックだが、今回は通常の車両である。翌朝4時にはニューヨーク・ペンステーションに停車した。目をこらしても駅以外には見えるものもなく、そのままボストンへと向かう。