講義
■内容 読書を通して、言葉の意味を補う「想像力」、思索に耽ることで、自分の言葉で「考える力」が自然と身に付く 言語能力を鍛えるには、入力は適度に少なく、出力はできるだけ多くするとよい。創造力こそは人間らしさでもある。 言葉で表現する場合は、書…
■内容 1.これまでの講義まとめ 日本における「日本史」(松井洋子先生) 前近代日本における歴史叙述は中国にならい、支配権力による正史編纂こそが歴史だった。 18世紀ころからは家・村・地域の歴史をかたることも行われるようになった。 こうした伝統が…
■内容 1.歴史学の手法としての関係史 「比較」と「連関」は、グローバルに物を考えようとするときの代表的な手法である。今回の講義では「連関」を中心に考える。 地域間、国家間などでお互いにどう影響し合ってきたのかということを考える。制度、軍事、…
■内容 1.比較史とは何か 「比較」と「連関」は、グローバルに物を考えようとするときの代表的な手法である。今回の講義では「比較」を中心に考える。 比較はポイントを定めて検討を行う。比較は、単純に比較する手法、ある地域をモデルとした実用的な比較…
■内容 1.「近代歴史学」と実証主義 近代歴史学は実証主義に基づいて構築されている。実証とは、「ある対象の過去の姿を、時間軸に沿って実証的に整理・確定して示す」であり、「厳密な史料(文献・文字・記録・画像など)批判・解釈によって過去をあるがま…
■内容 1.過去と現代における過去の見方 聖書:これは、当時の人々の歴史観を表している。世界は神が作ったものであり、そしてその意思に基づいて破滅を迎える。300年前はそう考えられていた。コーランもまったく同じ認識に基づいており、当時の人々の考…
■内容 1.歴史の種類 存在としての歴史:実態としての歴史。歴史そのもの。 記録・叙述としての歴史:文字で残された歴史。叙述:過去をよみがえらせる。一方で書かれなかったものもある。歴史家の叙述と小説・ドラマはどう違うのか。小説・ドラマは何を作…