映画『壬生義士伝』監督:滝田洋二郎、2003年
■あらすじ(ウィキペディアより)
人殺しとしてしか生きられない自分に絶望し、他人に絶望し、滅ぶべき時代のあだ花の身であった男(佐藤浩市)が新選組で出会ったのは、守銭奴と呼ばれながら家族への愛と侍としての義に生きるため身を削る田舎侍(中井貴一)だった…。
江戸時代が終わり、明治の御代となってのちの話である。感冒に罹患したと思われる孫を連れて、老人が町医者に駆け込んでくる。町医者は新天地である満州に医院を移すため、引っ越しの最中であった。医者の夫人が孫を診察し、老人は待合室で一息つく。ふと老人の目に、古びた一枚の写真が映った。その写真に写った武士は、老人のよく知る人物であった。老人は町医者に問わず語り、昔を思い出して行く。老人が斎藤一と呼ばれていた頃に出会った男、吉村貫一郎の生き様だった。
京都で血気盛んだった新選組の、入隊してきたばかりの吉村貫一郎と出会った頃から語り始める。
■感想(個人的評価:★★★★★)
こんなに泣かせる映画もなかなかありません。
吉村貫一郎(中井貴一)の、剣の達人でありながら、おだやかに東北訛りで話し、いざというときには自分を捨てて顧みない行動に惹きつけられっぱなしでした。
また、なんともうまそうな握り飯が印象に残ります。それだけひもじさや雪の降る京都の寒さなど、対照的に握り飯のあたたかさ、ありがたさが伝わってきました。
泣きたいときに観ましょう!