映画『山椒大夫』監督:溝口健二、1954年

f:id:ymsk2002:20170604175500j:plain

■あらすじ(Movie Walkerより)

平安朝の末期、越後の浜辺を子供連れの旅人が通りかかった。七年前、農民の窮乏を救うため鎮守府将軍に楯をつき、筑紫へ左遷された平正氏の妻玉木、その子厨子王と安寿の幼い兄妹、女中姥竹の四人である。その頃越後に横行していた人買は、言葉巧みに子供二人を母や姥竹と別の舟に乗せて引離した。姥竹は身を投げて死に母は佐渡へ売られ、子供二人は丹後の大尽山椒大夫のもとに奴隷として売られた。

 

■感想(個人的評価:★★★--)

この時代らしい映画のつくりだと思いますが、ストーリーははっきりしていて、過酷な母子の運命をこれでもかと突き付けてきます。

インターネットで視聴できる東大のオープンコースウェア(第3回 メディアの相互作用:文学と映画をめぐって 野崎歓)での紹介だったのですが、ちょっとだけ見ようかしらんと見始めたら、止まらず2時間見続けてしまいました。やはりそれだけの力が映画に備わっていたということだと思います。ただし、オープンコースウェアで強調されていた一つひとつの場面の作りを味わうところまでは行けませんでしたが・・・。