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バレエ『白鳥の湖』ボリショイバレエ団

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今シーズンのボリショイバレエ団のライブビューイングの最後を飾るのは『白鳥の湖』でした。とりわけオデット/オディールがスヴェトラーナ・ザハーロワです。これは見逃せない公演と思いました。

振付は、ボリショイバレエの定番ともいえるグリゴローヴィチ版です。どちらかと言えば白鳥ではマイナーな「悲劇的な」結末の演出です。

それで見てきたわけですが、内容は期待を上回るすばらしいものでした。寸評を以下に書きます。

  • ジークフリート王子(デニス・ロヂキン):パ・ド・トロワから始まり最初から最後まで出ずっぱりでしたが、力を最後まで保ち続けました。柔らかく高いジュテが見事でした。王子らしい気品がありました。哀愁を帯びた表情もよかったのでは。
  • 道化師(イゴール・ツビルコ):憎めないキャラクターで、動きも非常に大きい。第1幕、第2幕(4幕構成版の第3幕)と存在感があり、細やかな演技も決まっていました。
  • 悪魔(アルテミィ・ベリャコフ):通常版のロットバルトですね。力強い邪悪さをふんだんに醸し出していました。存在感が際立っています。
  • オデット/オディール(スヴェトラーナ・ザハーロワ):ザハーロワの白鳥は何度も見ています。円熟味が増しましたがザハーロワらしい若々しい気高さは健在です。テクニカルな面で少し力の衰えかもしれないところもあったかもしれませんが、表現力がきわめて高いダンサーです。
  • 演出(グリゴローヴィチ版):これは結末も含めてとても好きなバージョンです。ロシアバレエらしさがあり世界一の白鳥と言えると思います。第二幕のディベルティスマンもロシアの踊りが入り、しかも王女たちがメインで踊っていました。これも大変良かったと思います。通常だとイワノフの振り付けた場面は少し冗長さを感じることもあるのですが、まったく飽きさせない構成でした。