ハノイ

■行程の概要

終日 ハノイ市内及び列車にてPHU LY往復

■日記

9月20日(土)

熱帯ですね、朝からスコールの洗礼です。かなり強い降りで、なかなか外に出ることができません。モーニングを食べながらホテル内で9時頃までゆっくりしていました。宿泊客は中国人が多いのかしら、子供連れが目立ちました。狭いレストランに人がひしめいています。バイキング形式で普通のメニューや春巻、フォーなど、ベトナムらしい食事も提供されます。あまり美味しいとは言えません、なんとも普通です。

雨がこやみになったのでようやく街中へ出かけます。しかし、ほとんど昨日の1時間ほどで分かってしまったような気もします。昨日行っていないのは、・・・オペラ座ですね。フランス統治時代を偲ぶ建造物のようです。激しい雷鳴の中なれない街を歩きます。ですが今日はリタイトーという大通りを行くだけですので、考えずにひたすら歩き、オペラ座に到着しました。確かにこれは本家ガルニエ宮とまでは行きませんが、実にフランス風の見事な建造物です。イギリスは鉄道を作り、フランスは劇場を作った、とはまさに。日本にはこれほどの劇場はないはずです。これはぜひ内部もみたい、と思ってみましたが、公演のときでないと見られないようです。それではチケットをとオフィスに行ったのですが、その日のコンサート等はないようで大変残念。いつかぜひ再訪したいと思いました。チケットオフィスがずいぶん寂れているのは気にかかりましたが。後でネットで確認すると、席数も少なくこじんまりした劇場のようです。それもまた好ましいと思いました。オペラ座近くはハノイでも別の雰囲気があるようです。道もゆったりしていて大きな建築物が多く、高級感があります。


【#01 ハノイの豪華なオペラ劇場】

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さあ、もう街中ではすることがなくなりました。早いですね。何をしましょうかと思っていると、路線バスが走ってきました。行き先も全く分からず、今回これは使えないかな、と思っていましたが、たった少し歩いただけで少しへばってきたので、ええいとばかり乗ってしまいます。料金は7000ドン=約35円、4年前と比べて倍以上になりました。あとは地図と首っ引きで自分がどこに向かっているのかだけを確認しながら進みます。幸い、バスには必ず乗務員がいます。どうやらバスは街の西に向かって進んでいる様子。乗務員にもお願いしてホーチミン廟の近くで下ろしてもらいました。乗務員も地図の読図に苦しんでいるようで不安でしたが、まあ結果よしですね。

ホーチミン廟、ここは来なくてもいいところだったかなと思いました。立派な記念建築ではあるんですが。博物館に行ってホーチミンに関わるさまざまな歴史資料を見てきました。第二次世界大戦期、その後のフランス植民地からの独立など写真資料を見ながら改めてそうだったなあと。踊り場にある大きな銅像の前では団体さんが記念撮影をしていました。この辺はどこかの国にそっくりな行動ですね。土産物屋に招き猫、これは絶対に日本の招き猫。そして自転車に乗ってくるくる同じところを回り続けるバービー人形、これはアメリカとベトナムの折衷?。

また路線バスに乗ります。これは完全な失敗で町の北端まで行ってしまい、途方に暮れてしまいました。すごすごと同じ番号のバスの逆コースに乗ってもとのバス停まで戻ります。また7,000ドン。でも、苦し紛れですが、間違える中で街の姿がわかってきました。

ここからは歩きました。向かったのはハノイ駅、統一鉄道の北側の出発点です。ここもサイゴン駅ととてもよく似ていました。ゴミゴミと雑然とした街中に駅がポッカリとあります。周りは人々の生活臭たっぷりです。日に何本も列車があるわけではないのですが、改札口に行くと今まさにサイゴン行きの列車の改札が行われています。ちょっと一駅だけ乗ってみようという気持ちが出ました。もうハノイの街中はたっぷりと?見ましたのでね。

出札口に行くと、あまり親切そうではない国鉄女性係員が切符を売っています。おずおずと隣の駅までというと、案の定全然通じません。ああだこうだ言いながら、ソフトクラスの切符を35,000ドンで売っていただきました。こういうときは紙に書いた方がいいのでしょうが、とっさの行動だったものですから。

始発の列車に乗り込むと、指定された座席はソフトクラスでもなんでもなく、木のベンチが並ぶ貨車のような車両でした。窓には格子がはまっていて見晴らしの悪いのなんの。暗い車内もそれに拍車をかけます。列車はしばらく建物すれすれに進み、街中をしばらく走ると周りは農村風景です。ん、見たことあるな・・・、そうこれは日本の農村とあまり変わらない風景でした。ベトナムまで来て日本に帰ってきたようです。水牛がいたり、あひるがいたり、お百姓さんがベトナム笠を被っていたりというのが違いですね。飽くまで見た目としての違いですが。


【#02 統一鉄道の車中(ハードクラス)】

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車窓から見える建物は特徴的な建築様式です。まず、縦に細長い、ひょろ長いと言った方がいいのでしょうか。そしてなんといってもファサードだけがコロニアル様式になっているということです。1階なり2階なりの上の部分がテラスになっていて、そこを特徴のある装飾の欄干が取り巻いています。そして建物内からテラスに出る部分は不相応に大きく立派な木の扉が据え付けられています。テラスは何に利用するのでしょうか。おそらく洗濯物を干したりするのでしょう。朝夕に雨が必ずと言って降るこの地では、たんに装飾以上の意味があるのかもしれません。

隣駅PHU LY駅からは、サイゴン方面からの列車に乗り換えハノイに戻ります。戻りは随分混んではいましたが座れました。過酷な列車のせいでしょうか、具合を悪くしてライムの実の香りを酔い止めにしながらなんとかこらえているおばさんもいます。


【#03 ハノイ駅にやっとのことで戻る】

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ハノイ駅からは歩いてホテルまで戻りました。1時間ほど歩きましたが、極めてオープンで外から丸見えの歯医者さん、道端でわれわれがお風呂つかうような小さな椅子に座って何をするでもない人、尺八のような竹筒でタバコを吸う人など日常の暮らしが垣間見えます。途中、シンカフェという旅行会社がホテルを目前にしてありましたので、翌日のエクスカーションを予約しました。33ドル也と。本当は有名なハロン湾にしようかと思いましたが、ハノイ到着時間が20:30とずいぶん遅くなってしまいますので、古代の首都ホア・ルーと陸のハロン湾と称されるタムコックです。ハノイ帰還が18:00ということですので、なんとかホテルのチェックアウト時間(18:30)に間に合いそうです。

夜は、シンカフェの店員(マネージャ?)さんのアドバイスに従って、ナイトマーケットに出かけてみました。露店がずらりと通りに並び、Tシャツや土産物など雑貨や食べ物を売っています。狭いところですのでなかなかスムーズには歩けませんが、気候も夜になって涼しく、ブラブラ歩きを楽しんでいるようです。あまり、触手の動くものはなかったですが、刺しゅうや飛び出す絵本のような紙細工など細かい手仕事が目をひきます。

ブラブラした後、ホアンキエム湖に戻り有名な水上人形劇を観に行きました。さあ、どんなものでしょう、あまり期待していたわけではないのですが、始まってみるとまあよくできた人形劇で、もちろん言葉はわかりませんけれど、大体筋は分かりましたし、操りの技術はもちろん、ベトナム伝統の楽器演奏や歌に乗った完成度の高い運びに驚きました。あっという間の一時間でした。100,000ドン(=500円)でした。


【#04 水上人形劇】

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晩ご飯は屋台に挑戦です。まあ、これには手持ちのお金が少なくなってきたということもあるのですが、第一レストランらしいレストランはホテル周辺にはあまりないのです。おそらく火をきちんと通してあれば大丈夫でしょう、という見込みで、前回手痛い体調悪化を招いたにもかかわらず行ってみました。うーん、店の前で水道で食器を洗っているところからして怪しい・・・。焼き飯35,000ドンと瓶ビール5,000ドンを頼みました。なんとなく警戒しながら、スプーンもあまり舐めないように食べました。ビールは使い込み過ぎて白ずんだプラスチックのコップを持ってきたのでこれは使わずそのまま口飲みです。美味しかったです。歩道にテーブルやら椅子やらを不法に設置しているので警察にも注意され一時的に撤去したりしていました。夜になり涼やかな外で食べるのは気持ちのいいものでした。


【#05 今日の晩ごはん】

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