映画『つばさ』監督:ウィリアム・A・ウェルマン、1927年

アメリカに住む二人の青年、ジャックとデヴィットは、シルヴィアという女性を巡って恋敵となるが、もともとジャックは隣に住んでいるメアリーから好意を寄せられていた。ジャックは機械が好きで、自分の車も改造して流星号と名付け、メアリーもその車に流星のマークをペインティングしていた。そうしたなか、第一次世界大戦が始まり、ジャックとデヴィットは飛行士として志願し、ドイツ軍機との戦闘に従事する。二人は協力して戦果をおさめ、固い信頼で結ばれるようになる。

そうしたなか、ジャックが心配でたまらないメアリーは、自ら志願して戦争で輸送の仕事に従事し、ジャックとの再会を願う。一時休暇中のパリで二人は再会することとなるが、ジャックは酒と女におぼれ、メアリーともほとんど会話を交わすことなく、再び前線に召集されていく。最前線での激闘では、デヴィットが敵軍機に撃墜され、命からがら敵軍機を使って戻ってくるが、これを敵軍と勘違いしたジャックに撃墜されてしまう。そして戦争が連合国の勝利で終わり、ジャックは帰国するのだった。

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■感想(個人的評価:★★★--)

アカデミー作品賞を初めて受賞した作品です。当時の戦争色の濃い、一方では恋愛や友情などの描写も織り込んだ作品でした。とくに複葉機による空中戦の撮影など、この時期によくこれだけの作品が作れたなと、当時の技術にも驚かされました。