映画『マーサの幸せレシピ』監督:ザンドラ・ネッテルベック、2001年

マーサ(マルティナ・ゲデック)はレストランでシェフのチーフを務める独身女性で、誰よりも自分の料理にプライドを持っている。客が料理に文句を行ってきたりすると、逆に客に対してその認識不足を強烈に指摘したりするなど支配人からは少し煙たがられている。

忙しい生活を送るマーサだったが、突然姉を亡くし、その遺した娘リナを預かることとなる。リナは、母を亡くしたショックで何も食べることができず点滴で生活している。マーサが一生懸命作った料理も口を付けようとしない。そうしたなか、産休を取る他の調理人に代わって陽気なイタリア人のマリオ(セルジオ・カステリット)がマーサのレストランに雇用される。マーサは自分に相談もなく配属されたマリオに反感を覚え、相手にしようとしないが、あれほど食べなかったリナがマリオの何気なく作ったパスタ料理を美味しそうに食べているのをみてショックを受ける。実は、リナの父親はイタリア人で、母と別れたその父は今新しい家族とともにイタリアに住んでいるのだった。マーサはリナをイタリアの父親のもとに帰そうとするのだったが・・・。

f:id:alpha_c:20140906150422j:image

■感想(個人的評価:★★★★★)

ドイツ人とイタリア人、この気質の違いをとてもよく表現できていました。配役がとても上手だったと思います。またマーサの見せるプロ意識の強さのようなもの、そしてリナに、最後にはマリオに見せる親愛の情が見事に描かれた作品だったと思います。