オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』メトロポリタン歌劇場、2014年

モーツァルトで親しんできたオペラと言えば、中学生のころから聴き続けた『魔笛』と、大学生のころからだったかな・・・『フィガロの結婚』の二つです。『コジ』は、ずっと気にはかかっていましたが、とうとう聴かずに50歳の手前まで来てしまいました。

しかし、ようやく今回ライブビューイングで取り上げられましたので行ってきました。今、これを書いているのは午前0時過ぎですが、『コジ』のライブビューイングが東銀座の東劇で終わったのが2時間前、ということでちょっともうろうとしつつ書いています。

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全体として3時間に及ぶ演目ですが、そんなに無理なく観ることができました。聴いてみると、やはりモーツァルトの旋律、この演目だから特別なことはなく、あたかもフィガロの続きのように聴くことができました。

ただし、筋自体は分かりやすい=平たんで、ある意味騙しあいと年長者の警句から成り立っているような内容ですので、これとモーツァルト独特の旋律がマッチしていたかというと、首をひねってしまいます。

ただ、筋はさておき歌を聴いている分にはいい演目でした。聞かせどころはたっぷりありましたし、とりわけ、フェルランド役のマシュー・ポレンザーニ(テノール)、そしてフィオルディリージ役のスザンナ・フィリップス(ソプラノ)は見事な歌唱でした。ドラベッラ役のイザベル・レナード(メゾソプラノ)との重唱もよかったです。