映画『遠い空の向こうに』監督:ジョー・ジョンストン、1999年

ホーマー・ヒッカム(ジェイク・ギレンホール)はウェスト・バージニアの炭鉱町に坑夫を父として生まれた。彼は、貧しい家庭の普通の少年だったが、ある夜、ソ連が世界で初めて打ち上げたスプートニク衛星が天球を横断するのを見て、自分もロケットを打ち上げてみたいという夢を抱くようになる。そして、ロケットを試作し、同級生の仲間を集めて打ち上げようと試みる。しかし、そのロケットは社宅の塀を壊してしまい、母親から呆れられる。父親も彼のロケットへの熱意を快く思わず、将来は自分の跡を継いで坑夫になってほしいと考えている。しかし、彼はそうした状況下でもめげることがない。担任のライリー先生(ローラ・ダーン)からロケットに関する理論書をプレゼントされ、試作に試作を重ね、新聞記者も姿を見せた試射会で見事にロケットを打ち上げて見せる。しかし、そのロケットは同じ日に発生した山火事の原因なのではないかと疑いをかけられ、やむなくロケット開発を諦めることとなる。そして彼は、負傷した父の希望していた坑夫となるのだったが・・・。

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■感想(個人的評価:★★★★-)

夢を諦めず、逆境にあっても強い意志を発揮する少年を描いた映画でした。こうしたストーリーで描かれた映画はきっと他にもあることでしょう。ですが、作りにとても好感が持てます。ロケットの試射の場面はじめ興味深い場面が続く映画でしたが、特に頑固な父親との対決シーンがもっとも印象に残りました。(題名「遠い空の向こうに」ではなく、原題そのまま「オクトーバー・スカイ」でよかったかもしれません。)