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今年の映画三本(前年以前の公開作品やDVDにより視聴したものを含む)

今年見た映画の中で秀作(前年以前の公開作品やDVDにより視聴したものを含む)を選んでみました。

まず、初めに申し上げますと、今年は映画をほとんど見なかったです。なぜなのか分かりませんが、例えば「SFを観たい」などというモチベーションがないと集中的には観ないものです。今年はそうしたモチベーションが全然ありませんでした。このため古典(劇・音楽)は観たり聴いたりしましたけれど、新しい作品はほとんど観なかったに等しいと思います。


番外 ジョエル・シュマッカーオペラ座の怪人』2004年(2013年1月鑑賞)

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舞台を映画化する試みとして大変成功した作品だったと思います。

映画版としては古典として残るのではないでしょうか。

クリスティーヌはもちろん、舞台となったオペラ座もすばらしい。


3位 山崎貴『永遠の0』2013年(2013年12月鑑賞)

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この映画でまず特筆したいのはゼロ戦による戦闘シーンです。当時の戦闘シーンというと、頭の中では小松崎茂さんのプラモデルの箱絵しか思い浮かばなかったのですけれど、リアルに再現したところをまず評価したいと思うのです。

そして、映像を絡めた老人たちの述懐の場面も印象に残ります。


2位 デヴィッド・ゲルブ『二郎は鮨の夢を見る』2011年(2013年2月鑑賞)

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銀座の高級すし店すきやばし次郎の店主である小野二郎さんとその下で働くすし職人たちにスポットを当てたドキュメンタリー映画でした。

個人的には、映画というものが大団円に向かうストーリーのように、それを複線的に描こうとしても結果として最後は単線的になるところが気になり始めています。実際の人間は映画のように単線的目的志向で人生を送っているわけではなく、ストーリーを偏重しすぎると実際の人間からかい離してしまうのではないか、と思います。そんなことを言ったらすべての映画(特にハリウッド映画など)は意味がないということになってしまいますが。

さて、この作品はストーリー映画ではなくドキュメンタリーであり、その中に「二郎さんのストーリー」はたしかにあるのですが、それとは脈絡のない素顔の部分も含めて撮っていました。

まさに毎日の営みをつぶさに撮り、そのうえですし屋を舞台とする「音楽的な」握りにつなげているところが爽快でした。


1位 アルフォンソ・キュアロンゼロ・グラビティ』2013年(2013年12月鑑賞)

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これは、リアリティを究めるとストーリーをはるかに上回ることになるのだと確信した作品でした。

宇宙空間における船外活動、これは何となくこうしたものでは・・・という概念が頭に出来上がっているものと思います。しかし、現実をリアリティを究めた映像として提示されると、そうした概念が一切粉みじんになり、ただただあきれたように観ることしかできない、ということになります。

そして映像もさることながらそうした空間における人間の思考を深く掘り下げていたと思います。