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映画『ゼロ・グラビティ』監督:アルフォンソ・キュアロン、2013年

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これは・・・スゴイ!

映画の最初から最後まで口をあんぐり開けて、過呼吸になり、締め付けられる思いで観た映画はこれが初めてではないかと思います。

スペースシャトルISSなど宇宙空間における船外活動に焦点をあてた映画ですが、高度の3D技術、カメラのアングルなど徹底して考え構成された作品で、まさに宇宙で活動を行う飛行士の目に映る宇宙空間・地球とはこうなのだろうと思わせます。

ストーリー自体は、いわばアメリカ映画そのもので、次々と現れる困難は「まさかこんなことが・・・」と思わせます。これは、ある意味ステロタイプ的と言っていいのかも知れません。しかし、空気、重力、音声のない静かな世界をリアリティをもって描いているところがそうした部分をはるかに上回って素晴らしいと思うのです。

数々の危難を経験し、また、同じ飛行士のマット(ジョージ・クルーニー)に助けられながら、ライアン(サンドラ・ブロック)は、誰もいない宇宙空間で人間の生死について深く見つめなおすことになります。宇宙という静かでありながら、人間をまったく受け入れない世界で本当に小さな存在としての人間を観ること、これは映画を見ているわれわれが自身の存在を深く見つめなおす機会となることと思います。