『クリスマス オルガンコンサート 2013 バッハ・コレギウム・ジャパンのクリスマス物語』サントリーホール

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このコンサートでは、鈴木優人さんのパイプオルガン、ラディスコフ・コズデルカさんのトランペット、そしてバッハ・コレギウム・ジャパンの合唱を組み合わせ、クリスマスにちなんだ曲が多く演奏されました。

とくに後半では、イエスが生まれたときのエピソードを劇仕立てにして合唱を中心に組み立てていて、聖夜の敬虔な気持ちを呼び覚まされ、クリスマスらしいひとときを過ごすことができました。

パイプオルガンは、やはりここならではの艶のある音だったと思います。少し調子が外れているように聴こえた部分もあり気になりましたが、そもそもそういう楽器なのかもしれないなと思いました。ただし、教会で聴くのとここで聴くのとはやはり違います。より宗教的な響きを感じさせる教会と異なり、楽器の一つとして演奏を聴く形になったと思います。個人的にはバッハであればより重い主題の曲が好きだなあ、と思いながら聴いていました。

ラディスコフさんはチェコフィルの首席トランペット奏者ですが、その音色は存在感がありました。ラディスコフさんは劇場のいろいろなところから吹くのですが、合唱を圧するようなところもあったかと思うくらいでした。

バッハ・コレギウム・ジャパンの合唱、宗教曲のあの独特のハーモニーをたっぷり聴かせてもらいました。お芝居まで付けるとはなかなかです。サントリーホールではハーモニーが伝わりやすかったのではないでしょうか。