バレエ『眠れる森の美女』ボリショイバレエ団
今年イオンシネマ系で行われているシアタスカルチャーでは、ボリショイバレエ団の公演が6つも上映されます。
すでに『海賊』『スパルタクス』が上演され、今日はクラシック中のクラシック『眠れる森の美女』です。
主演がザハロワというのも「観たいなー」に拍車をかけます。
しかし、19時開演、22時終演というのは、ちょっと遅すぎますね。これを一時間早めるだけでずいぶん行きやすさが違ってくると思います。
ですが、今回は「観たいなー」が上回ったようで、ちゃんと行ってきました。今日の上演はグリゴローヴィチ版ということで、かなり古典的な演出とは違っていると聞きました。
あまり形容詞を使ってはいけないのですが、美しい、見事、壮麗な、という言葉になってしまいます。
舞台装置は豪華でしたし、前回、『海賊』で見せたようなフォーメーションが巧妙で「編むような」印象がありました。
さて、ザハロワ、ローズアダージョに始まるオーロラ姫の踊りを着実に踊っていました。
美貌としなやかで優美な脚の運びが特徴でしたが、飛びぬけて高貴なオーラを放つ若手ダンサーから、落ち着いたベテランらしい存在に移行しつつあるような気がしました。
安心して観ることができましたが、やはりこの演目、長いですね。安心しすぎて、幻の場面あたりでふっと意識が遠のくことも。
おとぎ話で、白鳥に比べるとストーリー的には平たんですから、仕方がないですね。
グリゴローヴィチ版、伝統的な版と違いを感じさせますが、大人向けというよりは子ども向けのような、おとぎ話性を強めているように思われました。たぶんカラボスが少し滑稽味があるところなどもそう感じさせたのではないかと思います。
舞台装置がなんとなく『眠れる森の美女』といいながら、ちょっと『海賊』風なところも。(背景が海?)
登場人物に古めかしいかつらを被せてみたり、はあまり好きではありませんでした。