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バレエ『バレエ・アステラス☆2013』新国立劇場

この催しは、海外で活躍する日本人バレエダンサーを迎え、同じカンパニーのパートナーとパドドゥ作品を中心に構成したもので、このほか、カザフスタンのアルマティ舞踊学校による群舞・ソロの作品や、新国立劇場研修生・修了生による群舞作品が披露された。

ともかくさまざまな海外のバレエカンパニーに所属する日本人が次から次へと登場し、『白鳥の湖』のようにおなじみの作品や、珍しい『トリスタン』という作品などさまざまに簡素な舞台ではあったが演じられた。

f:id:alpha_c:20130721233204j:image:left注目していたのは、ローザンヌコンクールやYAGPなど世界的なコンクールで優勝し、現在はパリ・オペラ座バレエ団に所属するオニール八菜(はな)さんだった。彼女は、『眠れる森の美女』第三幕のパドドゥというクラシック中のクラシックを演目として持ってきており、登場しただけでそのすらりとした肢体や伸びやかな手足など、ため息が出るような優雅な雰囲気を会場にもたらした。(登場と同時に会場は大きな拍手で包まれたところをみると、やはり観客も大いに注目していたのだろう)

ところが、パートナーとの息は残念ながら合っていなかったのか、アダージョのフィッシュダイブははらはらするほどのぎこちなさだった。その後も、ソロパートでもなかなか挽回できず、優雅な腕の動きなどさすがと思わせるところはあったが、それ以上のものを見出すことはできなかった。

ただ、日本人の血を引いている彼女の手足はロシア人のようにしなやかで美しい。今後の期待はやはり彼女に向けられることになるだろうと確信した。

今日の観客の拍手は、『トリスタン』を踊ったポーランド国立歌劇場バレエ団の海老原由佳さんとウラジミール・ヤロシェンココンビに向けられていたようだった。