落語『三越納涼寄席』三越劇場

f:id:alpha_c:20130707185624j:image:left落語で、夏といえば怪談噺だが、この日はちょうど梅雨明けが発表され、本格的な夏の始まりとも重なった。

訪れた「三越落語会」のトリは歌丸さんの「江島屋怪談」だった。

江戸で「イカもの」の友禅染めを買わされた千葉の母娘が婚礼の席でその着物が破れてしまい衆前で辱しめを受ける。

そして、婚儀は破談となり、娘は受水自殺し、そして母親は零落する。

さて、丁度突然の大吹雪を避けるために、経緯を知らずに江島屋の商人がこの家に辿りつくが、その夜、母親が着物を売りつけた呉服屋の江島屋を「め」の字を囲炉裏の灰に書きながら恨みを叩き付ける場面に遭遇する。

歌丸さんのメリハリのある丁寧な話ぶりは健在で、照明や音響効果も活用しながら円朝怪談の世界を楽しませてくれた。

それにしても10月3日に大吹雪とは・・・。