映画『大怪獣バラン』監督:本多猪四郎・円谷英二、脚本:関沢新一、1958年

f:id:alpha_c:20130117215230j:image:left北上川の上流、「日本のチベット」と称される秘境でシベリアに生息している蝶が発見された。大学の研究所からさっそく調査員が派遣されるが、山深く分け入って蝶を探し当てたものの原因不明の死をとげる。

この死の原因を突き止めるため、調査員の妹(園田あゆみ)と研究所の助手(野村浩三)がさらに派遣されるが、ここで集落でバラダギ様としてあがめられていた中生代の恐竜バランが現れ、集落をすべて破壊して太平洋へと飛び去る。このバランは、自衛隊の攻撃をものともせず羽田空港沖に現れ、東京へと上陸する。

草創期の特撮映画であるが、正義のヒーローが現れないことを除けば、特撮映画固有の構成がこの時点で完成していたことが分かる。

ラジオでみうらじゅんさんの紹介があったため見たけれど、後半部分はひたすら冗長だったが、主題歌や導入部分のおどろおどろしさは、『大魔神』などと共通するところがあったと思う。