バレエ『マノン』英国ロイヤルバレエ(シアタスカルチャー)

f:id:alpha_c:20121117222230j:image:leftマノンはオペラでは見たことがあったが、バレエで見るのは初めてで、筋は大体分かるが踊りとしての演出は全く分からず、その点では勉強も兼ねての観劇だった。

上映されたのはマノンはタマラ・ロホ、デ・グリューはカルロス・アコスタが演じた2006年の公演である。

もともとマノンはロイヤルバレエで1974年に初演された演目で、マスネの作曲、マクミラン演出によるものだ。

筋は概ねオペラと同じで、デ・グリューとの恋愛、そして別れてサロンで過ごす日々、そしてデグリューとの邂逅と逮捕、刑囚としてニューオーリンズへ送られ、逃走するが沼地で息絶えるまでを描いている。

振り付けは、ロイヤルらしいというか、一般的なクラシックバレエでは見かけない振り付けが目を惹いた。こうした点は、この演目ならではの部分で、それを楽しみにしてくる観客も多いのではないかと思う。

ただ、個人的にはオペラ版でのような盛り上がりには欠け、残念ながらバレエの演目としては少々退屈さを感じるとともに音楽も心に残る部分が少なかった。