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バレエ『白鳥の湖』英国ロイヤルバレエ(シアタスカルチャー)

プティパ=イワノフ版の原振り付けをアシュトン、ビントレーが再振り付けした英国ロイヤルバレエ団オリジナル『白鳥の湖』をライブ中継で上映する催しだった(ワーナー・マイカル・シネマズ)。正確にいうと前日コヴェント・ガーデンで行われた公演を録画上映するもので、オデット/オディールをゼナイダ・ヤノウスキー、ジークフリートをネマイア・キッシュが演じた。

f:id:alpha_c:20121028202036j:image:left舞台は演劇面をとても重視していた。言葉がない分、マイムを多用している。マイムの使い方はほとんど会話をしているようだった。逆に演劇性を重視していることの副次的効果か、通常は脇役である王妃が存在感があった。

f:id:alpha_c:20121028202035j:image:left舞台装置は豪華だ。第三幕では二階を配した造りで、後ろは大きな曇り鏡、ここにダンサーの踊りが投影されて、あたかも前からのみならず後ろからも舞台を見るような効果を生んでいる。

展開についてはロイヤル出身の熊川哲也のK-Balletのスタイルもこれに似ているが、後半ほどスピーディーに展開している。第四幕は通常は長い幕という印象があるが、フォーメーションが美しく、冗長さを感じさせなかった。

印象に残ったのはパ・ド・トロワの崔由姫の可憐な踊り、また、二羽の大きな白鳥で登場していた小林ひかるさんの柔らかい踊りだった。王子は一幕、二幕ともに兵士のようないで立ちで少なからず違和感があった。舞台としてはとても完成度が高く、あとはプリマ次第というものだった。