映画『猿の惑星:創世記』監督:ルパート・ワイアット、脚本:アマンダ・シルヴァー、2011年

猿の惑星』の前日譚。認知症の特効薬を投与されたチンパンジーから生まれた子ども「シーザー」(アンディ・サーキス)は、親の特質を引き継ぎその知能が人間の子どもを凌駕するほど高い。シーザーはこの創薬に携わる研究者ウィル・ロッドマン(ジェームズ・フランコ)の家庭で人間同様に温かく育てられるが、あるときウィルの父親が近隣住民といさかいになったことをきっかけに暴れ、霊長類センターへ収容されてしまう。

f:id:alpha_c:20121002203109j:image:left収容先のセンターでシーザーは同じ猿仲間から暴力的な仕打ちを受けるが、その高い知能を発揮して猿たちを手なずける。さらには例の特効薬を所内に散布して猿仲間の知能を高め、集団行動でセンターを脱出する。

シーザーのグループは、追う人間たちと戦いを繰り広げて勝利する。一方、特効薬は人間には致死的なウィルスとしての働きがあり、全世界に伝染して人類を危機に陥れていく。

「スリリングな」という表現がぴったり当てはまる。また知能を高めた猿たちの表情、とくに目の動きが知能の高さをよく表しており、こうした映像を作る技術に驚いた。