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ミュージカル『レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート』制作:キャメロン・マッキントッシュ、原作:ヴィクトル・ユゴー、2010年(ロンドンO2アリーナ)

このミュージカル(改訂版)が生まれたのは1985年、その二十五周年記念コンサートの舞台を映画化したものである。

今さらストーリーでもないが、以下のとおり。

19世紀初めのパリ、餓えた甥のためにパンを盗んだジャン・バルジャンアルフィー・ボー)は捕らえられて20年の刑を宣告される。過酷な服役生活を送るが、ついに19年目、ジャンは脱獄して身を隠しついには市長となる。

f:id:alpha_c:20120925201722j:image:leftジャンは孤独の身であったが、死ぬ間際の貧しい女から娘のコデット(ケイティ・ホール)を託されて育て上げる。娘は美しく成長し、あるとき一人の青年マリウス(ニック・ジョナス)と恋に落ちる。青年は国王の圧政に反旗を翻す学生のグループに参加しており、バリケードに立てこもって政府軍と戦う道を選ぶ。しかし、この戦いでは、市民たちも加わってくれることを期待していたが援軍は得られず、学生たちはほぼ全滅させられる。

ジャンは傷を負ったマリウスをバリケードの中から救いだし、下水道を通って脱出を図る。しかしジャンの前に、かつて牢獄の生活を監視し、脱獄後もジャンを執拗に逐う警部ジャベール(ノーム・ルイス)が立ちはだかった。

ジャンは懇願してマリウスをコデットのもとに届け、自身はまた孤独な身に戻って死を懇願する。

f:id:alpha_c:20120925201721j:image:leftさきに『オペラ座の怪人』20周年の舞台を見て驚いたところだったが、このコンサートもやはり見事なもので、素晴らしい歌唱が織り成しながらストーリーが進行していくさまは、名作にふさわしいものだった。


貴族世界の『オペラ座の怪人』とは対照的に、数奇な身の上と民衆の力をテーマとしたものであり、悲哀や勇気など人間のエモーショナルな部分を多く題材としていて長い演目ながら飽きさせなかった。

個人的には楽曲のできや舞台の豪華さの点で『オペラ座の怪人』の方が好みだが、落ち込んでいるときに勇気が欲しいときなどこのミュージカルはうってつけなのではないか。