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NHKスペシャル ドラマ『最後の戦犯』2008年

f:id:alpha_c:20120826214253j:image:left太平洋戦争の終戦を5日後に控えた日、福岡の青年吉村修は、上官の命令により捕虜となったアメリカ兵を日本刀で処刑する。彼は、終戦後名前を隠して逃亡することを指示され、何かあったときには自決できるよう拳銃を持たされる。

逃亡を経て彼は、多治見の製陶工場に雇われる。その真面目な仕事ぶりから仲間たちからも信頼を集める。だが、残してきた家族は刑事による厳しい尋問を受け、姉の静子はこれがもとで病が悪化して息を引き取る。

身分を隠し息を潜めていた修であったが、三年半の逃亡の後、追いつづけてきた刑事に居所を嗅ぎ付けられ、巣鴨プリズンに収容される。

戦犯として臨んだ裁判では、上官たちが罪を逃れようと嘘の証言をするのにたいし、彼は、命令の上での行為であったにもかかわらず、自らの意志によって行ったものだと訴える。それは、自身の心に負ってきた罪の意識を糊塗することはできないとの意思によるものだった。

このドラマは思い悩む姿や関わる人との葛藤などがよく表現されていて、とくに修役のARATAをはじめ村田雄浩など迫真の演技が光った。