映画『プリンセス トヨトミ』監督:鈴木雅之、2011年

f:id:alpha_c:20120225233309j:image:left国の補助金の会計検査で大阪を訪れた検査官三名が、とある社団法人の検査の過程で、大坂夏の陣で滅ぼされ、根絶やしにされたはずの豊臣家の末裔がいるという事実にたどり着くというストーリー。

何かことがあれば、明治維新の際新政府の要人たちと交わした大坂国として豊臣家の末裔の姫を守って立ち上がるという約束が、大坂で生まれその親を失った人々の間には脈々と受け継がれている。そして、検査官鳥居がその姫を保護しようとしたことが、かえって姫を誘拐したと受け止められ、大阪中が立ち上がり、検査官たちを追い詰める。

映画では社団法人OJO(大阪城跡整備機構)の検査で現れる謎めいた事実とこれを解き明かす過程が面白い。また検査官それぞれの個性もよく演じられていた。