クローズアップ現代「“チャイナドリーム”を追いかけて」

中国に就職先を求めたりや中国国内で起業を行う人々が増えている。

中国に進出している日系企業は29,876社にのぼる。

出井香里さん、日本企業に属し中国へ派遣されたが、一年で日本へ呼び戻されることになり中国へ魅力を感じていたため、現地の広告代理店へ転職した。その会社では出井さんは唯一の日本人である。収入は日本で働いていたより20%上がった。しかし成果も厳しく要求される。

上海には日本人向けの求人を専門に扱う会社もある。「カモメ求人」月に22,000人がアクセスしている。緒方勇樹さん、中国語ができなくても支障はない。収入は半減したが、ひたすら作り続ける経験ができるのは幸せだと考えている。同僚三人と暮らしている。

経営コンサルタント 宋文洲)自分から中国へ飛び込んでいく人はやる気が違う。収入は低い。リストラの対象ともなりうる。日本では物足りない人には中国はお勧めである。技術者よりも営業マン、サービスの主体が必要となっているのではないか。

中国で自ら起業する人もいる。和僑とも呼ばれる。金田茂さん、ファッションデザイナーとして起業した。4人の社員はみな中国人である。流行に敏感な20代、30代をターゲットにしている。迫慶一郎さん、建築家として起業した。突然設計変更を求められたり習慣の違いに苦慮している。日本の三倍以上のスピードでこなさないと中国で勝ち抜いていけない。高さ10メートルの木を使った斬新なデザインをプレゼンテーションした。総工費20億円のプロジェクトを受注した。

和僑が200人以上集まる会も開かれた。それぞれ参加者は仕事のネットワークを広げている。

(宋)彼らは日本を見捨てたのではない。海外で日本人の魅力を伝えて欲しい。そして日本に帰ったらさらにビッグな経営者になるだろう。