規範について

規範、とりわけ法律は守るべきものとしてあるわけだが、「~すべき」「~するな」が過剰になるときわめて住みづらくなる、というのもまた事実だろう。

これをIT化することによりジャッジメントを簡略化することもできるだろうが、法律が実態から離れている場合には、守ること自体にあまり意味がなくなっていることもある。

社会的な存在としてはよいのかもしれないが、個々の主体として考えてみた場合、与えられた規範に沿って生きていくことと、それはいったんカッコに入れて「自分なりの判断」なるものを主におくこと、これは、自律した生き方としては後者の方が優るということになるのだろう。

現在の法律はまず理念を重んじ、さまざまなチャンネルでそれを社会的に浸透させようとするが、この過剰性による考え方の方向付けということにも問題性が含まれているのではないか。