クローズアップ現代「介護を担う家族を救え」

・ 介護者が孤独でストレスに疲れている。介護者に対する支援こそ必要である。

・ 63歳の男性、両親ともに認知症であり仕事もやめて介護を行っている。

・ 介護者が休養をとることが必要である。花巻市(長寿福祉課)は介護者に対する支援を始めた。

・ (日本福祉大学准教授湯原悦子)「同居をする人が介護することは当たり前」という考え方があり、介護者への適切な支援が確立していない。

・ (国谷)介護保険制度ができて10年、この制度は介護を充実することが狙いだったが、必ずしも目指した方向へ向かっているわけではないようだ。

・ (湯原)介護保険法は、介護を受ける人を支援する法律であり、介護者を支援する法律ではない。介護保険法では40~50歳の女性を介護者として想定していたが、実際は高齢の男性が介護者であったりする。また、介護者が地域の中で弱みを見せたくなくてがんばってしまい、そして行き詰ってしまうという現実もある。

・ イギリスでは介護者に対する支援を15年前に法を制定して行っている。介護アセスメントにより介護の状況を具体的に把握し、休息や就労支援、手当の支給などを行っている。制度を活用し支援を受けた人は、非常に楽になり前向きになる。介護者支援センターも国内に300以上ある。互いに介護の状況を打ち明けあったりしている。

・ (湯原)介護をする人への支援として、介護者法が必要であると考える。介護のために仕事をやめざるを得ない人がいることは問題である。

・ (国谷)介護をする人は今後増えていくことが予想されるが、「介護は不安なもの」というイメージであること自体問題である。

・ (湯原)介護は大切な人との時間であるとも言える。介護者に対する支援制度の充実が望まれる。