NHKニュース おはよう日本 難民受け入れの課題

・ 日本は難民鎖国といわれてきた。

・ 第三国定住は、本国の政情不安定などの原因で他国に避難し、そこから改めて定住先を求めるものである。アメリカでは年間80,000人を受け入れしているが、今年日本は90人を目指している。

・ (ミャンマー難民―ミャンマーからの独立を志向するカレン族―)日本に行って教育を受けさせ、普通の生活をさせたい。10年前軍事政権の弾圧を逃れてタイの難民キャンプへ移った。NGOからの月一度の配給をもとに自分でもたけのこなどを採って生活している。日本に行けば自由と権利を手に入れられる。日本のよき市民、責任ある市民になりたい。

・ 来日後、日本語研修・生活習慣・職業訓練をし、定住先へ移る。

・ (川井郁子)子どもを生んで難民の子どものことを考えるようになった。住環境は劣悪で、希望がない。子どもは、親がいればそんな環境でも元気一杯だった。

・ 日本は難民にとって必ずしも暮らしやすいとはいえない。言葉が分からない、仕事が見つからないという人が多い。

・ 収入がとだえ、生活保護を受けている人もいる。1980年代に民主化運動に加わり、難民となって日本へ来たミャンマー人夫婦、皿洗いなどを長時間行っている。日本ではがんばっても生活が変わらない。しかしミャンマーへは帰れない。肺を切除しているため激しい労働はできない。先月到着したミャンマー難民に自分達の経験を踏まえ手助けをしたいと考えている。

・ (川井)やはり言葉が壁。言葉さえ使えるようになれば日本社会へも溶け込める。

・ 就労先の問題もある。難民を積極的に受け入れし、その受け皿を考える市民団体も出てきている。農家では中国人研修生を受け入れしていたが、半年で帰ってしまう。この労働力として難民を受け入れできないかと考えられたが、やはり言葉の問題がある。成功のためには政府・自治体・NGOが一体となる必要がある。

・ (川井)国の対応も重要だが、一人ひとりが温かく迎える気持ちを持って欲しい。みなさん自分のためでなく子どものために決心して日本に来る。子どもに対して優しい受け入れをして欲しい。