仕事学のすすめ 南場智子 世界を見据えたベンチャーマインド <新><全4回>

・ DeNAという会社、携帯ゲーム(モバゲー)を売っている。携帯SNSで日本一である。そして英語版のゲームを作ってアメリカにも売り込んでいる。(シリコンバレーに進出)

アバターというユーザーは二千万人、300億円を売り上げている。

・ スタートは順調ではなかった。最初の四年間は赤字だった。

勝間和代と同じコンサルティング会社(マッキンゼー&カンパニー)の出身。

・ 売りはSNSゲーム。850種類のゲームで二千万人がユーザである。

・ 人間は楽しみながら仕事をした方がいい。

・ 一週間に一度シリコンバレーへ通って、アップルやアンドロイドの息遣いを分かるようにしている。ITのアイデアがどんどん生まれている現地にいることが大切。

コンサルタントをしていたときは、ロジックが成り立たないと考えられる話をする人に対して人格否定さえしていた。しかし、会社を設立してから、カッコはつけないようにしており、だめなときは「だめだー」と言ってしまう。

・急ごしらえでオークションシステムを作ったが、ライバルの方が上だった。システム構築をアウトソーシングして行ったが、結果として一番大事な部分をアウトソースしてしまったことに気がついた。システムを、誰が作っても同じと考えていたことが発想の誤りだった。

・ 赤字で4年、出資してくれた会社に責任を感じ続けていた。

・ システムはこの失敗をふまえ、改めて自分達で開発した。オークションシステムの成功でようやく会社は黒字化した。赤字続きの4年間で気づいたこと、オークションに加え、ショッピングモールをサイト上に作ったことが成功につながった。ヤフーオークションに勝つのではなく、顧客の要望に従おうとした。

パケット定額制(2003年、パケホーダイ)が転機になった。携帯オークションを始めた。カメラ付き携帯で写真を撮り、すぐに出品できる仕組みを作った。現在会員数120万人である。数週間目からすごい勢いで成長した。立ち上がるときは立ち上がる。もがいたからといって何とかなるわけではない。パケット定額制の波に乗ってユーザー目線で一番使いやすいものを作ることが必要。

スマートフォン登場でこれもチャンスととらえ、海外進出を狙っている。

・ 足元を固めろというのが日本でよく言われるセリフだが、激変の時代に仕事をするのがスリリングでたまらない。