バレエ『白鳥の湖』新国立劇場

昨年、この公演を川村真樹、酒井はな主演で観たところだが、凝りずに今年はザハロワの主演日に観にいくこととした。チケットを発売開始したのは2月だったが、発売後すぐに良席がなくなってしまっていた状態であり、人気のほどがうかがえる。結局C席となってしまったが、この席は舞台の一番上の部分よりもさらに上の位置になり、やはり観づらい。

さて、公演であるが、これまでも何回か提供の映像を通してザハロワのバレエを観ていたので、新鮮な驚きというものはなかった。大きな四羽の白鳥の後のオデットのソロにしてもオディールのソロにしても、美しいことはその通りなのだけれどそれを突き抜けるような何かがない。ウヴァーロフには、表情の細やかさなどさすがと思わせるところがあった。

演出も、当初は新鮮味を持って観ることができたけれど、さすがに三回目なのでもう少し違った演出で観てみたいと思う。終幕の幕切れの部分などは、多くの観客が感じる不満足を感じることとなった。

なお、一番印象に残ったのは道化の八幡さんの跳躍力としなやかさだった。また一緒に行った自らもバレエを踊る同僚は、今回のバレエでは小野絢子さんの技術の高さがひときわ目をひいたとのことだった。

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