死への恐怖は誰でも持っており、誰もがそれを迎える。

おそらくそれを迎えるとき、一部の人を除き人間はもっとも苦しむだろうと思う。ただ、それを考えていま生きていることに対し希望を失ってしまうのは、少し違うのではないか。

死の間際の人間はおそらく人事不省の状態にある。したがって、その瞬間と、行き続けてきた流れとはある種別のものであろう。死は意識すべきもの、それをもって人生を豊かにするものであり、悲壮な思いをするものではない。

有限の期間を感じながら、何ができるかを思い、そして普段どおりに生きていくこと、スミスのいう心の平静が実現できれば幸せであろう。

また、命を受け継ぐことも重要と思う。